「ペーパーボーイ 真夏の引力」マスコミが曲げていく真実を容認して良いのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ペーパーボーイ 真夏の引力」を観てきました。


ストーリーは、

1969年フロリダ、ある問題によって大学を追われた青年ジャック(ザック・エフロン)は、父親の会社で新聞配達を手伝うだけの退屈な日々を送っていた。ある日、新聞記者の兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が実は無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきた。そしてジャックは、兄の手伝いをすることに。取材の過程で死刑囚の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)に出会ったジャックは、彼女の美しさに魅了されてしまい……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ペーパーボーイ

うう~ん、良い事を描こうとしているんだけど、なんか、描きたいことが絞られていないような気がしました。マザコン青年のひと夏の恐ろしい恋を描きたいのか、マスコミと言うものがどれほど嘘を垂れ流して、間違いを犯してしまっているかということが描きたいのか、映画化の時に、どっちかに焦点を決めて描けば、それほどに中途半端にならなかったような気がします。


現実にも、よく、マスコミが冤罪だって騒いでいる事件がありますよね。だけど、警察や検察だって、必死で捜査をして犯人を逮捕している訳だし、すべてが冤罪では無いと思うんです。後から調べれば、口裏を合わせる事だって出来るし、いくらでも証拠ねつ造が出来てしまう。もちろん警察や検察が捏造することもあるかも知れないけどね。弁護士だって、お金になるならなんだってやるでしょ。光市の母子殺害事件だって、言うに事欠いて、ドラえもんがとか言い出す始末。弁護士の精神鑑定した方がいいんじゃないのって思ったものです。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ペーパーボーイ

ジャックの恋の部分から書こうかな。ジャックは、子供の頃に母親が家を出てしまった為、黒人メイドのアニタに育てられました。母に捨てられたと思ったジャックは、女性と付き合うことが出来なくなり、大学を中退して実家の手伝いをしています。そんなウブな男の子の前に、超淫らなオバサンのシャーロットが現れて、女に免疫が無かったジャックを虜にします。オバサンの力は怖いっ!

ジャックの周りには、シャーロット以外にも、父親の愛人など淫らな女が多くて、その姿に、ジャックは吐くこともあるんですよ。淫らな女にエロを感じる時と、グロテスクな気持ち悪さを感じる時とあるんですよね。観ている私も、色っぽいと思うより、気持ち悪いと思う方が多かったです。日本の壇蜜さんは、結構、ぎりぎりで色っぽいところを走っていて、素晴らしいなって思いました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ペーパーボーイ

話戻って、ジャックはシャーロットに、女とも母親ともいうものを感じて、忘れることが出来なくなるのですが、シャーロットは、犯罪者のヒラリーの婚約者ということで記事の取材に協力するために来たのであり、彼女の目はヒラリーに向いているんです。ここで思い出すのがハモンさんのセリフ「ホント、好きだったよ、坊や(ガンダム21話)」でした。(笑)最後にどうなるかは、映画を観てね。


報道の危険性についてですが、マスコミが冤罪だと書き立ててしまえば、犯罪が無くなってしまうという事なんです。たとえ、そいつが犯人でもです。マスコミのせいで、犯罪者が野放しになってしまい、またも犯罪が起きてしまうという事なんです。それって、マスコミの責任じゃないんですかね。もちろん事件を起こす犯人も犯罪者ですが、そいつを野放しにさせたマスコミも犯罪者だと思いませんか?

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ペーパーボーイ

反対に、松本サリン事件のように、マスコミのせいで、犯罪者にされてしまった人も沢山いるんですよね。警察は、あの時、事情聴取はしていたけど、逮捕はしていなかった。それなのに、犯人だと決めつけて報道していたんです。本当に恐ろしい。今は、ネット社会も普及していて、マスコミの嘘を暴く手段もいくつか出てきていますが、標的にされたら知らないうちに犯罪者にされてしまうかも知れない。

マスコミのせいで、新しい犯罪が起きてしまうという恐ろしい面も描き出しています。マスコミだけじゃなくて、面白半分で犯罪者に恋愛感情を募らせて、結婚するという頭の悪い女の事も描いています。危険なところが良いと言いながら、自分は安全な所に居る。安全だからこそ、そんなバカな事が言ってられるんです。実際に危険に対面してみろって。本当に、迷惑な女。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ペーパーボーイ

私は、この映画、ちょっと中途半端だと思いました。良い内容を描いているんだけど、描き方が悪かったのかなぁ。あまり人物に入れ込めなくて、イヤな面ばかりが見えてしまいました。お勧めですとは言えないけど、ザックファンの方は、坊やのザックが観れるので、良いかも知れませんよ。兄役のマシューが良い味出していました。この兄役、曲者ですよぉ~。ここも見どころです。(笑)
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




ペーパーボーイ 真夏の引力@ぴあ映画生活