「マーヴェリック 波に魅せられた男たち」の試写会に連れて行ってもらいました。
ストーリーは、
カリフォルニア州サンタクルーズで母親と生活している16歳の高校生ジェイ・モリアリティ（ジョニー・ウェストン）は、近くの海岸に現われる世界的に有名な大波「マーヴェリックス」に挑もうと考え、近所に住んでいる伝説的サーファーのフロスティ・ヘッソン（ジェラルド・バトラー）に指導を乞う。不可能に近い挑戦に乗り出したジェイとフロスティの間には、次第に親子のような強固な関係が築き上げられていき……。
というお話です。
実在したジェイ・モリアティという、天才サーファーのお話です。サーフィンをやっている方なら、誰もが知っているような有名な方らしいのですが、私は、全くサーフィンに関して知らなくて、この映画で初めて知りました。でも、”マーヴェリックス”というカリフォルニアに現れるモンスターウェーブに乗る彼の姿は、本当に神のようで、驚きでした。
とにかく、見ていただくと解かると思いますが、すごい波なんです。とんでもなく大きくて、破壊力のある波なの。そんな波に立ち向かって、キッチリ、キメて戻ってくることは、そう簡単な事ではないんです。命さえ危ういような海で、誰もが挫折していく中、波に乗って、戻ってくる。そんなカッコイイ姿を見たら、そりゃ、神のように見えてしまいますよね。
でも、このサーフィン映画って、どの映画を観ても、大体、同じストーリーなんですよね。サーフィンに出会って、訓練して、大きな波に乗れるようになったり、大会で優勝したり、毎回、同じだから、あー、やっぱり同じなのねって思ってしまうの。まぁ、サーフィンで話を作ろうと思っても、この話しか無いのかも知れないけど、ちょっと寂しい。
ジェイは、母親と二人暮らし。父親は、母親を捨てて軍に入ってしまい、ジェイは、寂しい思いをしながら成長していきます。ジェイは、子供の頃から、波の読み方を独学で学んでいて、それを知ったサーファーのフロスティは、彼の才能を見抜いて、サーフィンを教えるようになります。
ジェイが天才だったのも確かですが、良い師と出会った事が、その目を育てることになったのだと思います。自分だけでは、たとえ才能を持っていても、それが育たなかったりしますもんね。だから、ジェイは、とても運が良かったのだと思います。フロスティを、師として、そして父として、尊敬し、奢ることなく、努力を続けていったジェイが、天才サーファーと呼ばれるようになるのは、決められたことだったのでしょう。素晴らしい事です。
やっぱり、サーフィンが題材の映画だと、あんまり書くことが無いなぁ。だって、サーフィンが巣晴らしかったとしか書きようが無いんですよね。他の人間関係は、つけたしのようなもので、なんとも感想の書きようが無い。思ったんですけど、変な人間関係とか描かずに、サーフィンの技とか、こういう角度の波なら、こういうすべり方が良いとか、サーフィンについて詳しく教えてくれたりすると、もっと楽しめるのかも知れないけど、サーフィンをやらない人間が観ると、確かにキレイなんだけど、どの技がどれほどのランクのものなのかとか、どんなタイミングでやると成功するのかとか、そういう事も、色々描いてくれると、もっと楽しめるのかも知れません。
この映画、サーフィンをやっている方や、これからやってみようという方にはお薦めして良いと思うけど、サーフィンに関わりが無い人が観ると、サーフィンってキレイだなぁって感動するけど、それ以外の話に関しては、毎度同じストーリーなので、ちょっと、お薦め出来ないかも。
気になったら、ぜひ観て観てくださいね。楽しんできて下さいね。