先日、「めめめのくらげ」の完成披露試写会に連れてって貰いました。
ストーリーは、
小学生の正志(末岡拓人)は、新しく引っ越した家でこれまで見たことのない段ボール箱を発見する。その中にはくらげのような奇妙な外見の、どこか憎めない愛くるしさを持つ生き物が入っていた。正志はくらげ坊と名付けたそのえたいの知れない生物と少しずつ仲良くなっていき、結局転校先の学校まで連れていってしまうのだった。
というお話です。
お話としては、タイトルにも書いたように、何年か前に公開された「妖怪大戦争」に似ているかなぁって思いました。仲良くなった妖怪らしき友達と、新しい地域に馴染んでいき、その町で起こっている不思議な事件を解決する為に、友達たちと奮闘するというお話です。
大学の研究室で行なわれているのは、子供の精神エネルギーを集めて、それを使って、何かをやるみたいなんだけど、結局、良く解からなかったなぁ。スマホのようなデバイスで呼び出すことが出来る、子供の精神エネルギーを集めて作る”フレンド”という妖怪のようなもので子供たちは楽しんでいるのですが、そのパワーを一つに集めて、大きな妖怪を創り、破壊を始めるというものらしいんです。
でも、ほら、仮面ライダーのショッカーが、世界征服をする前に、まず、日本の幼稚園バスからというのがあるでしょ。それみたいな感じで、小さな町の少ない人々からみたいなんですよ。だから、なんか、本当は何がしたいんだか、良く解からないの。まぁ、続編を作るつもりみたいだから、そちらで解決するのかな。
子供向けだからなのか、まったく難しい事は無く、単純に楽しめますが、大人には、ちょっと物足りないかも知れません。でも、村上作品なので、さすがに、色の使い方やフレンドのキャラクターなどは、独特で、芸術に繋がる部分もあるかと思われます。そうそう、村上作品の有名な「ココ」ちゃんも出てきますよ。戦うので、超カッコイイ彼女が、堪能出来ます。
この「めめめのくらげ」って、「ねじ式」の「メメクラゲ」から来ているのかしら。なんか、気になってしまって、本当は、聞いてみたかったけど、そんなこと聞けないよね。(笑)
映画としては、んん~、どうかなぁ~。面白いとは思うけど、何か、こう、エッセンスが足りないような気がして・・・。話の進み方かなぁ。ここが核となるって感じのところが、観ているこちらに伝わってこないような気がしました。だから、どーも、芯抜けのような雰囲気なの。
次回作は、もっと映画の創り方に慣れて、面白くなるかも知れませんね。今回は、準備ということで、充分かも知れません。もちろん、子供向け映画としては、充分なものだと思いますよ。大人には、ちょっと物足りなさが残るかも知れませんが、それは、絵の美しさでカバーということで。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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