今日は、「ひまわりと子犬の7日間」の完成披露試写会に行ってきました。
ストーリーは、
妻に先立たれ、シングルファーザーとして二人の子どもを育てている保健所職員の彰司(堺雅人)は、命懸けでわが子を守ろうとする母犬と出会う。その犬は、老夫婦のもとで大切にされていたが、夫婦が去り、孤独な中で子犬を生んで育てていた。彰司は犬の母子を守ろうと決意し、彰司の娘は、母犬に「ひまわり」と名付ける。
というお話です。
私、本当に動物ものに弱いんですよぉ~!!もぉ~、何度泣いてしまったことか。
一番最初に、ひまわりという犬が、本当は、どれほど大切に育てられて、どれほど辛い別れを経てきたのかということが描かれていて、最初っから、もう、ボロボロ泣いてしまいました。だって、すっごく可愛がられていたのに、やんごとなき理由で、どうしても飼い主の老夫婦と別れることになってしまうんです。その表情が、胸をえぐられるような悲しみで、涙が・・・。もー、監督、最初っから、困りますよぉ・・・。
そして、一人で生きてきた、後に「ひまわり」と呼ばれる犬。その犬を野犬として捕まえてくれという通報を受け、捕まえに行く保健所職員の彰司。竹やぶの中で、子犬3匹を守る母犬を見つけ、威嚇する彼女と子供を保護します。この場面で、いかに母犬が子犬を大切に思い、守っているかという表情が読み取れるんです。

犬の親子の愛も良く描かれているんだけど、ひまわりと関わる保健所の職員である彰司の親子関係も描かれます。妻を事故で亡くし、子供二人を育てている彰司。母親の力を借りつつも、子供とどう付き合ったらよいのか悩む彰司の姿は、そうだよなぁって思わせてくれて、とても共感が持てました。小学校高学年だと、段々と色々な事が解かってきて、だけど子供だし、どこまで話してよいものか、悩みますよね。大人と同じように扱ってしまうと、傷ついてしまったりするし、本当に難しいと思います。
そんな動物と人間の親子の姿を描きながら、動物が捨てられてしまう現実、身勝手な人間の姿も映していて、とても考えさせられました。

ペットを飼って、年を取って面倒だから保健所に持っていくとか、引越し先で飼えないから置いていくとか、かわいくなくなったから捨てるとか、トンでもない人間、本当に多いですよね。はっきり言って、そんな人間に、ペットを飼う資格はありません。法律で、一度保健所に動物を捨てたら、二度とペットは飼えないとか、して欲しいです。ペットを飼う時に登録が必要で、死ぬまで面倒を見て、登録を抹消するという条例でもなんでも作って欲しい。でないと、ペットたちは、いつまでも命を軽く見られてしまいます。彼らだって、生きているんです。飼い主には、心からの信頼を寄せていて裏切りません。そんな彼らを、簡単に捨てるなんて、人間じゃない!助けられる命は、助けてあげたい!

犬たちは、7日間、保健所の収容施設に入れられて、引き取り手が無ければ、殺処分されてしまいます。保健所の人はやりたくないんですよ。捨ててる飼い主が、犬たちを殺しているの。彼らはボタンを押しているだけ。捨てた貴方たちが殺しているんですよ。保健所の仕事は、本当に心にストレスをすごく溜めてしまう仕事だと思います。身勝手な人間のせいで、役所の人々が傷ついているなんて、本当に申し訳ない。
なんか、この映画を観て、私たち人間は、何故、こんなに身勝手で惨酷なのだろうと改めて思いました。心の癒しをペットから貰っているのに、何も返していない私たち。動物たちに、ちゃんと敬意を払って、一緒に暮らして行く為の用意が出来ている人のみ、ペットを飼う資格があると思うのです。彼らとの生き方を、今一度、考えるべきだと思いました。

もし、やんごとない事情でペットを飼えなくなった場合は、必ず、自分で新しい飼い主を探すか、どうしても無理なら、自分で殺してあげてください。その命を奪う罪を、自分で被ってください。それが、飼った者の責任です。人に迷惑をかけるなら、最後まで自分で責任を負って、罪人となるべきです。それくらいの気持ちが無ければ、ペットを飼うなんて、簡単に言わないで欲しいです。
ああー、スミマセン。動物の事になると、どうしても熱くなってしまう。だって、ペットも家族なんですもん。愛しているし、子供と一緒で、命をかけてでも守りたいって思ってしまう。ちゃんと、最後まで看取りたいし、抱きしめてあげたい。
話もどして、この映画、お母さんと子供で行くと、すごく感動すると思うんですよね。母親が、自分の子供を愛おしいと思う気持ちはとっても強くて、自分の命を懸けても子供を守りたいと思っているというのが、この母犬の表情と態度でわかるんですね。母親になると、子供に怒ることが多いし、文句もたくさん言っちゃうから、子供としては、本当にお母さんって、僕(私)の事、大切に思っているのかなって不安になることがあると思うんですよ。だけど母親は、普段、お前を愛しているなんて、恥ずかしくて言えないでしょ。でも、この映画を子供と観て、お母さんだって、お前のこと、同じように思っているのよって言ってあげれば、それだけで心が通じると思うんだけどな。
堺さん、すてきなお父さん役で、良かったです。中谷さんの獣医さんも、もしかして彰司と上手く行くかな~なんて予感させる感じで、良かったです。驚いたのは、オードリーの若林さん。若者の典型みたいな感じで、まだそんなに上手いとは言えないけど、でも、今後、イイ味を出してくれる役者になりそうな予感がしました。柔らかい雰囲気が良いですね。他も、とっても良かったと思います。
私は、この映画、とってもお薦めしたい映画です。親子の愛、人間と動物の愛、そこに愛があれば、必ず思いは伝わるということを教えてくれて、最後に、とっても心が温かくなる映画です。私は、何度か泣いてしまう場面がありましたが、やっぱり、最初と最後が一番泣けたかな。たくさん泣いて、ストレスを発散させてくださいね。この春、心がほんわり温かくなる映画です。そして、夏に元気に”ひまわり”が咲く姿を、思い描いて、犬の事を思ってあげてくださいね。ペットは、大切な家族です。
・ひまわりと子犬の7日間@ぴあ映画生活
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