「マリーゴールドホテルで会いましょう」 を観てきました。
ストーリーは、
「マリーゴールド・ホテルで、穏やかで心地良い日々を-」という宣伝に魅力を感じ、イギリスからインドに移住してきたシニア世代の男女7人。夫を亡くしたイヴリン(ジュディ・デンチ)をはじめ、それぞれに事情を抱える彼らを待ち受けていたのは、おんぼろホテルと異文化の洗礼だった。そんな周りの様子を尻目にイヴリンは、街に繰り出しほどなく仕事を見つけ……。
というお話です。

イギリスからインドへ、老後の穏やかな暮らしを求めて旅立った7人の年配者たち。インドは、長い間イギリスの統治下にあり、彼らの年代にとっては、植民地としてのインドのイメージだと思うんです。どうしても不潔だったり、自分達より民度が低いというイメージが頭にあるんですよね。だから、インドについても、水が飲めないとか、食べ物が食べられないとか、もう、大騒ぎなの。面白いですよ。

7人の老人たちは、それぞれに目的があり、その目的を達成していきます。ある人は病気を治しに、ある人は友達を探しに、ある人は婚活をしに、ある人は新しい生活を求めて、それぞれに、色々な考え方があるのですが、みんながみんな、目的を達成出来る訳ではないけれど、でも、それぞれに、何か新しいものを見つけて、未来を見つけるお話です。
年を取ったら、こんな風な生き方をするのも良いかも知れないなと思うようなお話でした。今までと同じ事をするのではなく、新しい事を探して、一歩踏み出す。年を取ってからだと、難しいかも知れないけど、反対に考えれば、その先、あまり長くないと思えば、ちょっとムチャな事だって出来てしまうかも。ちょっと、ステキだと思いませんか?
主人公のイヴリン(ジュディ・デンチ)は、夫が亡くなって、何もかも無くして新しい生活を探し始めるのですが、彼女の出会う問題を見ていると、色々な説明をする人って、本当に不親切なんだなっていうことを思いました。説明する方は解かっているから、専門用語を使って簡単に説明してしまうけど、解からない方は、根本的に解からないのだから、専門用語を言われても、理解出来ないんですよね。ネットの説明でも、何かの販売の説明でも、クレームセンターでも、なんでも、電話で説明する人は、本当に根気良く、解かりやすく説明しないといけないよなぁって思いました。私も、お客様に説明する時、気をつけなくちゃ。
観ているこちらも、それほど肩に力も入らず、気持ちよく、ゆったり観れる内容なので、なんかとってもイイなって思いました。あまり若い人には、この映画の感覚が伝わり難いかなとは思いましたが。イギリス人が、インドへっていう事もネックですよね。植民地だったという意識から、同じ人間なのだという認識に変わっていく雰囲気も、とても良いと思いました。
私は、とってもお薦めしたい映画かなって思います。単館系の映画が大丈夫な人は、とっても楽しめると思いますよ。アクションやサスペンス映画が好みの人には、ちょっとおとなしすぎるかな。でも、私は、好きなタイプの映画です。 ぜひ、楽しんできてくださいね。
・マリーゴールド・ホテルで会いましょう@ぴあ映画生活
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