今日は、「ベルセルク 黄金時代篇Ⅲ 降臨」の試写会に行ってきました。実は、この試写会、イッキ観試写会で、黄金時代のⅠ～Ⅲまでを、イッキに観るものでした。５時間ちょっとの時間、ずーっとベルセルク。いやぁ、もう、頭の中がベルセルクの世界で一杯になり、試写室から出た後、周りの暗闇から、魔物が襲ってきそうで、怖くなっちゃいました。(笑)
ストーリーは、
戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵（ようへい）軍「鷹の団」と一度はたもとを分かつことを決意する。だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢（ろう）から救い出すことに。ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており……。
というお話です。
とうとうここまで来てしまいました。ベルセルクを語る上で、一番重要な「蝕」の部分です。原作を読んでいる方には解ると思いますが、216年に一度の日蝕が、覇王を誕生させるのです。覇王とは何か。誰が覇王なのか。どうしたら覇王となるのか。それが、この３作目で解ります。
２作目のラストで、鷹の団と別れ、旅に出たガッツ。ガッツを失い、まるで目標を見失ったようになってしまったグリフィス。何故か、ミッドランドの軍に襲われる鷹の団。その１年後、ミッドランド軍から今も逃げている鷹の団の残党が、またも、軍に襲われ、ピンチを迎えるキャスカの前に、ガッツが現れます。
１年前は、団員が貴族に取り立てられ、輝ける未来が待っていると思っていたのに、いきなりの攻撃で、ぼろぼろになってしまった鷹の団。原作で読んでいても、やっぱり、この辺りは、酷いよなぁと思いました。それほどに、ガッツを失ったグリフィスの悲しみは深かったのだと思います。ガッツは、グリフィスにとって、既に自分の半身だったのではないでしょうか。友は対等と言いながら、グリフィスは、ガッツに頼っていたのだと思うんです。だから、半身を失ったとたんに、我を忘れてしまった。
すべてを失ったグリフィスに残ったものは、ベヘリットだけ。絶望した彼に、「蝕」が迫ります。いやぁ、すごかった・・・。原作でもすごかったけど、映像で観ると、またもすごかった・・・。辛かった・・・。あいつら～、何度観てもムカつく～！！あいつらというのは、ゴッドハンドのことでして、”ボイド””スラン””ユービック””コンラッド”と４人います。このゴッドハンドは、神ではないが、現世とは違う空間に存在する天使と呼ばれる者たちです。天使という名の悪魔と考えて良いのかも。このゴッドハンドたちが、これからは敵になってきますので、お楽しみに。
といいながらも、黄金時代篇は、この３部作で終わりました。蝕までです。この後も、映画製作をするという話ですが、原作が進んでいないので、いつ、どういう形で作るのかはわかりません。とにかく、原作の決着が付かない限り、この先を作っても、尻切れトンボになるだけなので、まとまりも付かないと思います。無理に製作せず、原作の決着を待って、しっかり計画をたてて製作して欲しいものです。
黄金時代篇は、とっても良く出来ていると思います。もし、これが実写になったなら、ロード・オブ・ザ・リングばりの、すごい壮大な話になり、美しいと思います。音楽も素晴らしいし、文句無く、名作になると思うんですよね。でも、やっぱり、話の途中なんです。結末に行き着いていない。まだ、旅の途中なんです。旅の終着点が決まった時、本当の素晴らしさが解ると思います。
私は、この映画、お薦めしたいです。原作ファンはもちろん、映画だけでも、十分楽しめます。でも、３作目だけでは解らないので、１作目から観て下さいね。理解が難しいと思います。この作品、文句の付けようがありません。私は、とても満足しています。ベルセルクの結末まで、作って欲しいと思っています。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ベルセルク 黄金時代篇III 降臨＠ぴあ映画生活
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