今日は、「青の祓魔師（エクソシスト）」劇場版 を観てきました。これ、ＴＶでやっているアニメだそうですが、一切観た事がないんです。理解出来るかなぁって思いながら行きましたが、まったく、問題なく、理解出来ましたよ。
ストーリーは、
燐の暮らす正十字学園町は11年に1度の祝祭を迎えていた。そんな中、悪魔から侵入されるのを食い止める結界の張り替え作業中に、幽霊列車（ファントムトレイン）が暴走してしまう。暴走した幽霊列車の対応にあたった燐は、ほこらに封印されていたかわいらしい少年のような悪魔、うさ麻呂に出会う。そして祭りの期間中、燐はうさ麻呂の世話をすることになるが……。
というお話です。
最初にも書いたのですが、私は、原作マンガも、アニメも観ていないので、設定とかが解かるかなぁと思って観に行ったのですが、問題なく、楽しめました。映画に際して、ある程度、観ている人間が設定を理解出来る様に、セリフなどで説明がしてあったので、スムーズに内容に入る事が出来ました。
双子の祓魔師がいて、兄はまだ見習い辺りで、弟は既にプロになっているみたいな感じでしたね。もちろん、エクソシストにも階級があって、二人とも、まだまだなのですが、一応、いっぱしの悪魔祓いが出来るようでした。二人は、サタンの烙印を押されたとか言っていて、悪魔とのハーフとかなんとか燐が言っていたので、悪魔の力も持っているのかなと思いました。だから、本当の力を発揮出来るようになったら、すごいエクソシストになるのかなって感じなのかな。ま、初めて観る私には、そんな風な設定に見えました。
燐は、暴走列車との戦いで壊してしまった祠の近くで倒れている子供を助けて、病院に連れて行きます。すると、その子供が悪魔だという事が解かり、直ぐに祓う（消す）か、祭り中なので、終るまで燐が面倒を見るかどちらかにしろと言われ、燐は、面倒を見ることにします。
その子供に”ウサマロ”という名前を付けて、１から１０まで教えて、まるで自分の弟のようにかわいがります。ウサマロも、素直に言う事を聞くようになり、燐以外のエクソシストなどにも慣れて来たのですが、今は１１年に一度の祭りの最中であり、結界の張り替えの真っ最中。忙しい合間を縫って、ウサマロと遊びます。
実は、ウサマロは、悪魔と言っても、普通の悪魔ではなく、眷族のひとりであり、すごい力を持っているらしいんです。その力は、まだ使われていませんが、段々と、その片鱗が見えてきてしまいます。そんな時、先日逃がした暴走列車の破片が暴れだし、悪魔が結界を破り、どんどん街に入ってきてしまいます。
なんとかして、悪魔の侵入を防ぎ、人々を助けようとするのですが・・・。ストーリーもまとまっているし、ハラハラドキドキする場面や、かわいい場面、楽しい場面などなど、抑揚が良く効いていて、面白かったです。
話の中に、辛い記憶を思い出すと辛いなら、その記憶を消してしまえば辛くなくなるでしょっていう所があるのですが、人間って、辛い記憶や、楽しい記憶、失敗した記憶、成功した記憶、たくさんの記憶があるからこそ、今の自分が形成されている訳で、その記憶を消してしまったら、今の自分では無くなってしまうでしょ。全ての記憶があってこそ、自分がある。成長するにしたがって、記憶データが蓄積されて、人間として形成されていく。デカルト曰く”コギト・エルゴ・スム”＝”我思う、ゆえに我あり”です。だから、記憶があってこそ、人間として存在していられるのだと思います。辛いからって忘れてしまったら、先へ進めません。記憶は大切な自分の宝です。
そんな人間としての大切な事を教えてくれる内容のアニメでした。最近のアニメは、本当に良いこと教えるなぁ。アホな映画より、こういうアニメ映画の方が絶対に観るべきところがあると思いますよ。
私は、この映画、お薦めしたい映画です。アニメだからと敬遠せず、ぜひ観て欲しい内容なので、行ってみて下さい。特に、若い人たちは、友情の大切さ、人生のあり方、自己犠牲などなど、大切な事を教えてくれると思いますよ。大人が観ても、感動出来ると思います。ぜひ、お時間があったら、観てみてくださいね。
・青の祓魔師〈エクソシスト〉劇場版＠ぴあ映画生活
「青の祓魔師（エクソシスト）」劇場版 - goo 映画