「のぼうの城」 原作にほとんど添っていて、とても楽しめましたが、やっぱり水攻めの部分が・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「のぼうの城」の試写会に行ってきました。映画館で観たかったんだけど、来週の映画祭の事を思うと、もう時間が取れないと思い、仕方なく試写で観ました。不安が的中し、画面はボケるし、音声は割れてしまい言っている事が解らず、なんともムカつく試写でした。一ツ橋の会場は、本当に最悪です。いくらなんでも、アップの顔が誰だか解らないようなボケが何分も続くのは、映写技師として認められないんじゃないですか?最悪でした。時間が取れたら、もう一度、映画館で観たいと思います。本当に、この会場は行きたくない。


ストーリーは、

天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。
というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-のぼう

はっきり言いましょう。面白いです。原作がしっかり書かれていて面白いので、映像にしても面白いだろうなと思っていました。良く出来ているし、歴史的にも、結構、忠実に描かれているので、勉強にもなるのではないでしょうか。埼玉に今でも、この戦いの跡が残っているそうで、見てみたいなって思いました。

あらすじでもあるように、2万の軍勢に5百で立ち向かおうとするんですけど、それで勝つなら少数精鋭なんだろうなって思うでしょ。全然違って、小数で凡人なんです。それに農民が加わって、なんていうか、気持ちだけで戦っちゃうって感じなの。そんなんで、普通、勝てるわけ無いんだけど、相手は、思ってもみない戦い方で、気持ちで押してくる人間に、あたふたしてしまい、上手く戦えないんです。面白いでしょ。

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成田長親(野村さん)という人物は、戦略とかは解らないけど、人の心の操り方はとても良く知っているんです。人の心を読んで、味方も敵も動かしていく。自分の身を挺してでも、国を仲間を守るという気持ちを持っていて、それに、誰もが動かされてしまう。これは、会社でもスポーツでも学校でも、リーダーに必要な資質ですよね。素晴らしいと思いました。


長親の家臣に丹波(佐藤さん)、和泉(山口さん)、靱負(成宮さん)がいて、3人とも、それぞれ特徴があって、良い働きをするんですよぉ。特に、佐藤さん演じる丹波、超カッコよくて、すんごく強いの。佐藤さん、ステキ~!!部下たちとの会話が、ほとんど現代の言葉で交わされていて、甲冑を着ていて、その言葉って、ちょっと面白いなぁって思うような感じでしたが、違和感があったのは、最初だけで、直ぐに気にならなくなりました。会話も楽しめますよ。


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秀吉軍の石田三成が上地さんなんですけど、どーも、私のイメージに合わないんですよねぇ。三成と言えば、神経質そうな気がするんだけど、そういうところが全く無くて、ただの小僧みたいになっちゃっているの。上地くんは大好きだけど、石田三成には合わなかったような気がします。最後まで秀吉にこだわって、関が原に持っていく強さというかオーラが、彼には無いんですよね。優しいイメージだから、恐ろしさが無いのよねぇ。残念です。今度は、もっと優しい強い男を演じてね。


他のキャストは、結構、ピッタリでした。長親を筆頭に、どの役も良かったな。笑えたのが、長親の従兄弟に当たるのかな、最初の忍城の当主役の西村さんに笑ったなぁ。小田原城に加勢に出かけるんだけど、とっても間抜けで笑えるの。彼の動きをお楽しみに。

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この映画、実は水攻めの場面があって、震災後の公開を見送ったのですが、やはり、今観ても、津波が思い出されて、息苦しくなりました。映画なんだけど、フィクションだと解っているんだけど、やっぱり、何となく息苦しい気持ちがしてしまい、あのトラウマから逃れられていないんだなと思いました。でも、映画などで観て、恐怖を克服して、もし、また震災が来ても、冷静に対応して逃げることが出来るようにならないといけないんですよね。いつまでも恐いと思っていると、もしもの時に、動けなくなってしまうこともあるだろうから、克服しないと・・・。

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私は、この映画、とてもお薦めしたいと思います。本当に面白いです。ただ、水攻めの場面が、ちょっと辛い事を思い出すかもしれないけど、でも、それ以上に面白いし、歴史上、こんな面白い人たちが居たのだという事を、ぜひ知ってもらいたいです。楽しんできてくださいね。もうすぐ公開です。カメ



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