先日、「かぞくのくに」を観てきました。
ストーリーは、
日本に住むリエ(安藤サクラ)と帰国事業で北朝鮮へ帰った兄ソンホ(井浦新)。離れて暮らして25年が経ち、ソンホが病気の治療のために日本に帰国することになった。期間は3か月。家族や仲間はソンホとの再会を喜ぶ一方、担当医には3か月では治療は不可能と告げられる。しかし、滞在延長を申請しようとした矢先、本国から「明日帰国するよう」と命令が下り……。
というお話です。

とても心にズシッとくる作品で、感動作でした。同じ日本に居る人達なのに、こんなに国のことで苦しんでいるのかと、驚きました。本当に、時代が50年、いや80年も前の、まるで戦前のような、監視する人が居るなんて、信じられません。本当に、現在もそうなんですか?ビックリでした。
横浜にも、在日の方が多い地域もあり、仕事をいただいたりして、関わったりしていますが、普通の日本人と変わらないと思っていたのに、こんなに制約があったり、悲しいことがあったなんて、本当に苦労されているんだなって思いました。確かに、ネットとかでも、在日の方が良く言われていないし、確かに犯罪する人が多いような気がするんですけど、話してみると、別に、日本人と変わらない考え方だし、日本で生まれて、日本で育っているんでしょ。悪い人は在日でも日本人でも悪い人。良い人は良い人だと思うんだけどな。
あまりにもバカな質問かも知れないけど、どうして北朝鮮は、あんな独裁政権で続いて行けるのかな?だって、食べるものも無くて、苦しんでいる人が沢山居るのに、誰も文句を言わないのかしら。文句を言ったら、すぐ殺されちゃうのかな?将軍さんも、このままじゃ続かないって、バカじゃなければ解っているはずですよね。そろそろ方針を変えれば良いのに。
日本から北朝鮮に渡った在日の方がたくさん居るなら、その人達を足がかりに、日本と国交を結ぶという考えは無いのかしら。今、ちょうど、日本と韓国が”竹島”問題でもめ始めているから、チャンスなのにね。今、とりあえず赤十字の人を通して、どんどん日本と仲良くなって、韓国にストレスを与えれば、北朝鮮にとってもチャンスじゃないの?日本と北朝鮮で韓国を挟み撃ちに出来るじゃん。今なら、”軍が拉致した日本人を返します。”という名目で拉致被害者の方を帰してくれれば、すごく日本は感謝するし、日本人の遺骨も調査させてもらえれば、もう、日本なんて、アホだから、両手を上げて、ありがとうって言っちゃうと思うよ。

日本と北朝鮮が仲良く出来れば、北朝鮮の人達だって、病気を心行くまで治せるし、医療の提供も北朝鮮にしてあげられるのに。新しい将軍さんになったなら、昔の考えを変えて、そろそろ新しい考えにしてみたらどうなのかしら。資本主義になれとは言わないけど、せっかく、在日の人という架け橋がいるなら、そういう人を苦しめるのではなく、開放して、利用することを考えてみるべき時期なんじゃないかな。
在日の人も、自分の国は間違っていると解っている人がほどんどなんだなって知りました。でも、家族が北朝鮮に住んでいたりするので、仕方なく本国から命令される事に従っているんですね。こんなに悲しいこと、なんとか辞めさせたい。日本人じゃ、助けにならないのかもしれないけど、でも、なんか、もう少し、一緒に頑張れないかなぁ。在日の人も日本人も、お互いが歩み寄れば、もっと仲良くなれるよね。相手の考えが解らないから、恐くて、ちょっと遠巻きにしちゃうんだと思うんです。もっと近づけば、もしかして、中国より韓国より、仲良くなれる国かもしれませんよ。何事も近寄らなきゃ解らない。

国とかで差別するのは間違っていると思うんですよね。人を騙したり、傷つけたりする人間は、もちろん排除したいし、許せないけど、それって、国で決まっている訳ではないと思う。もちろん、中国人が騙すことが多いとか、韓国人が嘘つくことが多いとか、そんな事もあるかも知れないけど、でも、それは人によるでしょ。悪い人も居るけど、良い人もその倍いるかも知れない。国で分けるのではなく、その人を見て、判断したいです。私は、日本人だって、最初から信用なんてしませんよ。悪い人、たくさん居るもん。国で、見る目を変えるのは辞めたいよなぁ。
と言いながらも、スミマセン、私、黒人の大きい方を見ると、ちょっと恐いです。きっと、良い人なんだろうけど、反射的にドキッとしてしまうんです。もっと、黒人の方とも交流すれば、大丈夫になるんだと思うんだけどね。私も、まだまだ修行が足りません。(笑)
在日の人が、「私、故郷は北朝鮮なんですよ。」って、大声で言えるような時が早く来るといいですね。観光気分で北朝鮮と日本を行ったり来たり出来るようになれば、拉致問題も解決するだろうし、在日の人も、いつでも家族と会えるようになるのにな。理想かも知れないけど、指導者が変わった、今、チャンスだと思うんですけど。将軍さんのお母さんは在日だそうだし、その在日っていう貴重な人達を架け橋に、努力する価値はあると思うんですけど、誰か動いてくれないの?
なんか、映画の感想じゃないみたいになってしまったけど、こういうことを考えるような内容の映画だったんです。国というもの、家族というもの、本当の自分の故郷は、生まれた場所なのか、属する国なのか、平安というものは、いつ来るのか。家族を助けられない自分が情けなくて、大声で叫びたくなる、そんな映画でした。
私、この映画、とてもお薦めしたい映画です。静かな映画で、解決しないけど、でも、すごく考えさせられる映画です。そろそろ日本人も、国際人として恥ずかしくないように、色々な国の人の考えや苦しみを理解するべき時なのではないかと思います。ぜひぜひ、若い人から高齢の方まで、自分の狭い心を広げる為に、観に行って欲しいです。ぜひ、楽しんできて下さい。