今日は、「ぱいかじ南海作戦」を観てきました。
ストーリーは、
失業と離婚で失意の佐々木(阿部サダヲ)は気分を変えるために南の島を訪れるが、4人組のキャンプ生活者との酒宴で泥酔してしまい、全財産を奪われてしまう。途方に暮れる彼は、都会から来た青年オッコチ(永山絢斗)、関西弁を話すアパ(貫地谷しほり)とキミ(佐々木希)と出会い、その後共同生活を送るようになる。ある日、4人組ホームレスたちのうわさを聞きつけた佐々木は、財産の奪回と復讐(ふくしゅう)を企てることにするが……。というお話です。

いやぁ、もう、観ながらビールが飲みたくて飲みたくて、ガマンするのが大変でした。(笑)本当に、観ているこちらも、南国に行っていて、一緒に風を感じているような錯覚を起こすほど、映像がキレイで、気持ち良い感じなんですよ。椎名誠さんの小説の映画化なんですが、椎名さんの小説って、本当にいつも気持ちを楽にさせてくれるような作品が多いんですよね。昔から好きなんです。
主人公の佐々木は、仕事も家庭もダメになってしまい、すべてを変えようと思って、一人、西表島に降り立ちます。西表島の海は、何もかも忘れさせてくれるような気持ち良い風と、開放感を与えてくれましたが、悲劇も与えてくれて、何もかも無くしたところから、佐々木は立ち上がります。面白いでしょ。
とにかく、阿部さんが、超面白い。今回、キャスト、ピッタリですね。特に、阿部さんがすべてを引っ張っていて、みんな、阿部さんのおかげでハジけてるように見えました。観ていて、マジでアホなんです。もー、何度もツッコミをいれてしまいました。だって・・・、あ、言っちゃうとネタバレになっちゃうからガマンします。でも、最高に笑えますよ。
永山くんと貫地谷さん、佐々木さんが、阿部さんと一緒になって、海で魚を取ったり、穴を掘ったり、穴に落ちた○○○○を○○して、たいへんな事したりして、ああー、もう、書いてしまいたいっ!!すごくワカル~って感じの場面がたくさんあって、本当に楽しめました。
そうそう、佐々木(阿部さん)が海で最初に会う4人のホームレス、とっても見どころです。ペットにヤシガニ飼ってるんですよ。意思の疎通、出来ないだろ~!!すごい役者の方々がやっていて、導入部としては、最高に楽しいです。特に、ビールの飲み方がウマいのよぉ~。観ていて、もう、喉が渇いて渇いて、どうにかして~って感じでした。
人間、都会で働いている時は、ピリピリして、カツカツして、それでも働いて、心を無くして、抜け殻のようになってしまう時ってありますよね。私も、あまりに疲れてしまって、何も無いのに、涙がボロボロ止まらなくなったり、精神的に制御が効かなくなる事があります。そうなると、どうしようもなくて、仕事を離れて、家で夫の手料理を食べ、ペットをなでなでして、一歩も外に出ません。年に2回くらいはあるかな。
きっと、みんなあると思うけど、それぞれに癒す手段を持っているでしょ。この主人公の佐々木は、南国でもがいてもがいて、何となく癒されていたことに気がつきます。そして、自分の定位置を見つけるんです。ガツガツ仕事をするのではなく、自分が感じた開放感を発信すること。自分が窮屈じゃ、開放感は発信出来ないということ。色々な事に気がつき、新しい道を歩き始めます。
本当に、ステキな映画でした。ぜひぜひ、この夏、観に行ってください。私は、超お薦めいたします。
まず、冷たいビールを持って、映画館に入ってください。そして、画面でビールをおいしそうに飲んでいる時、一緒に飲んでください。もー、たまらなく幸せになりますよ。お酒がダメな人は、冷たいコーラとか、炭酸系がイイかな。もー、サブリミナルが入っているんじゃないかって思うほど、喉が渇きます。おいしそうなのよぉ。この作品、子供から大人まで、本当に楽しめます。ぜひ、楽しんできて下さい。
P.S : シネコンも、この映画に合わせて、オリオンビール、売れば良かったのにぃ。
・ぱいかじ南海作戦@ぴあ映画生活
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