今日は、「サニー 永遠の仲間たち」を観てきました。
ストーリーは、
ナミ(ユ・ホジョン)は夫と高校生の娘に恵まれ、主婦として平凡だが幸福な毎日を送っていた。そんなある日、彼女は母の入院先の病院で高校時代の親友チュナ(チン・ヒギョン)と思わぬ再会を果たす。25年ぶりに再会した友人はガンに侵され、余命2か月と宣告されていた。チュナの最後の願いはかつての仲間たちと会うことだった。
というお話です。
古い曲をバックに、高校時代の同級生が集まって、友情を確かめ合うという、まぁ、ベタな話です。ストーリーは、韓国映画らしく、昭和の香りがするような展開で、面白いとは思うんですが、ラストの予想が出来てしまうんですよね。音楽が70~80年代の曲が使われていて、懐かしい雰囲気なんですよね。と言っても、私は、シンディ・ローパーとタイム・アフター・タイムくらいしか知らなかったなぁ。サニーは聞いたことあるけど、どこかのBGMで聞いたくらいしかないかもです。
感想を書くのが難しいなぁ。内容は、40代の女性が、高校時代の友達と久しぶりにあって、やっぱり仲良しよね~っていうことなんで、それ以上に、書きようが無いんですよぉ。主婦のナミは、25年ぶりに高校時代の友達チュナと会って、懐かしい思いに浸ります。チュナは末期ガンで、最後に高校時代の友達に会いたいという望みをナミに託し、ナミは、仲間を探偵を使って探し始めます。
ナミが探してみると、ハッキリ言って、同級生の誰もが、高校の頃の夢は破れて、あまり幸せとは言えないような生活を送っているんです。夢破れて、必死で生活する毎日を送っている仲間も、顔を合わせれば、懐かしい高校生のまま、変わらずにそこに居る。そして、もう一度、自分を取り戻して、一歩前に進んでいこうっていう話です。
でもね、あまりにもおとぎ話のような、調子の良い話になってしまい、結末に、ちょっとガックリしました。韓国では、やはり、心の幸せより、お金があることがしあわせなんだなって思いました。ここで、少しネタバレしてしまいますが、ハッキリ言って、友達にたくさんのお金を貰って、ハイハイ、ありがとうって受け取るのはどうかなぁ。
本当の友達なら、同じ高さに立つことじゃないの?施しを受けた時点で、その友達の下になってしまったということでしょ。一緒に、成長していくのなら解るけど、全部助けてもらって、寄りかかって、それで友達というのは間違ってない?苦しい時に助けて貰うのなら、必ず返すからという気持ちでいないと、友達ではないでしょ。ただ貰うだけなら、生活保護を受けて、ギャンブルしている人と一緒じゃん。だから、私は、お涙ちょうだいが受け入れられませんでした。誰もが、自分の力で一歩前へ進む姿を観たかったな。
それより、そんなに仲良かったのに、どうして25年も連絡取らなかったんだろう。私、高校時代の友達とも、大学の友達とも、最初に社会に出た時に知り合った友達とも、他にも、結構、付き合ってますよ。どの友達にも良い顔しちゃうから、忙しくなっちゃうんだけどね。でも、どの友達も、決して寄りかかるのではなく、一緒に楽しんで、一緒に成長していると思うんだけどな。だから、長続きしているんだと思う。助けを求められれば必ず助けるけど、相手を自分の養護する人間として見ることは絶対しないようにしています。それは、相手に失礼でしょ。
この映画は、きっと、年齢の高い女性に人気になるだろうけど、若い人には、どうかな。話がベタだし、昭和の雰囲気だから、ちょっと難しいかもしれません。ただ、素直に、若い頃の自分達を懐かしむと思ってみるには、とても面白いし、笑えるし、ちょっとジーンとすると思います。私のように、ひねくれてる人間は、ちょっとダメかもしれません。つい、自分に置き換えて考えてしまうので、ダメですね。でも、映画としては、楽しめる映画なので、興味のある方は、ぜひ、楽しんでくださいね。
・サニー 永遠の仲間たち@ぴあ映画生活
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