「ヘルタースケルター」の原作マンガを読んでみました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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エリカ様が主演を勤める話題の映画「ヘルタースケルター」の原作を読んでみました。


原作、凄いですね。とってもリアルです。今の芸能界、整形していない人の方が少ないくらいだと思います。別に、人前に立つのだから、美しく修正するのは当たり前。個性があって良いというのは、ベースが美しいからこそ出てくる言葉で、ベースが悪ければ、何もなりません。だからこそ、ベースを治す=整形だと思うんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ヘルター1


私は、整形が悪いとは思いません。それによって、自分の人生が満足の行くものに変わるのなら、それは良い事だと思います。でも、みんながみんな、流行の顔に治して、同じになってしまったら、面白みもなにも一切無いですよね。今、TVを観ても、誰もが同じ顔に見えてしまって、面白くないんです。特に、韓流のタレントは、区別がつきません。日本のアイドルたちも、同じ顔、同じスタイル、同じ言葉、本当に面白くない。


自分が年をとったから、アイドルの顔が解らないのかなって思ってたけど、違うんです。全体のバランス、人に与える印象が、全く同じなんですよ。この「ヘルタースケルター」というマンガに出てくるリリコと同じように、すべて作られたアイドルばかりなんです。考えてみたら、気持ち悪い。ただのクローン・・・。


そんな芸能界の恐ろしい世界を赤裸々に描いている、この「ヘルタースケルター」を映画化、主人公のリリコを沢尻エリカというキャストで、すごいです。面白くなりそうですよ。エリカ様が、どこまでやってくれるのか解りませんが、今、彼女が、この映画で復帰してくるということは、それなりの強い意思があっての事だと思います。ということは、やってくれるんでしょう。期待しちゃいますよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ヘルター2


主人公のリリコは、芸能界のトップ。誰もが羨むような容姿とスタイルを持っているんだけど、それは作られたもの。貪欲な向上心を持つ彼女を、芸能プロの社長が、ある病院に頼んで、全身整形をして、作り上げたんです。でもね、作られたものは、必ず崩れ始める。だって、元の骨格についていた肉じゃないんだから、人間の遺伝子は、元の肉に戻そうと頑張るでしょ。無理に形を維持しようとする人工のものと、元の形に戻そうとする人間の本能が一人の身体の中で戦い始めてしまうのだから、そりゃ、難しいですよ。


そんな状態の身体で、芸能界のトップをはるリリコの苦悩を描くんですけど、内容、すごいです。まぁ、エリカ様、脱がないと思うけど、原作では、まっぱで鏡に映ったり、マネージャーとレズったり、3Pしたりと、内容が凄いんですよ。いやいや、エリカ様がどこまで頑張ってくれるのか解りませんが、吉高さんの「蛇とピアス」を超えるほどは頑張って欲しいなぁ。”沢尻エリカ、ここにあり!”と誰もが納得するように、頑張って欲しいです。


ぜひ、原作を読んでみてください。面白いです。原作者の岡崎京子さんは、飲酒運転の車にはねられ、現在もリハビリの中です。この続きも読みたかったし、他の作品も読みたかったのに、残念です。早く回復して下さるのを楽しみにしています。


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