今日は、お友達に誘っていただいて、「マリリン 7日間の恋」の試写会に行ってきました。主演のミシェル・ウィリアムズさんがいらしてくれて、挨拶をしてくださいました。ショートヘアで、とってもキュートな女性でした。レトロな写真で”ツィーギー”っていう人がいるでしょ。そんな雰囲気でした。
ストーリーは、
名優ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)が監督と主演を務める『王子と踊子』の撮影で、ハリウッドからロンドンへと渡ったマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)。スタッフから大歓迎を受ける彼女だったが、初の海外撮影に対する重圧などから現場に遅刻するように。ローレンスたちに冷たくされて困惑するマリリンに、第3助監督のコリン(エディ・レッドメイン)は第三者からの視点でアドバイスを送る。それを機に、二人は心を許し合う仲になるが……。
というお話です。
マリリン・モンローという歴史的なアイコンの女優と撮影の間、1週間のみ、恋愛のような関わりがあったというお話なんです。私、マリリン・モンローの歴史みたいなものを描くのかと思ったら、それとは違い、普通の恋愛に当てはまるような、そんな映画でした。面白かったですよぉ。
マリリン・モンローが、小説家のアーサー・ミラーと結婚していた時期のお話です。この頃から精神的に不安定になったようで、流産などが重なり、精神病院に入ったりもしたようです。あまり詳しく描かれていませんが、彼女が精神的に不安定な様子は、見て取れました。確かに、どこに行っても人の目があり、多大な期待をされて、かと言って、夫が味方になり助けてくれるわけでもない、それじゃ、不安定にもなりますよ。
この映画、マリリンの歴史を描いている訳ではないと書きましたが、そうなんです。男と女の考え方の違い、恋愛感の違い、を描いているのではと思いました。女性って、誰もが、自分の味方になってくれる人、愛してくれる人を望みますよね。愛して欲しいという方が強いと思うんです。でも、男性は、女性を手に入れたい、支配したい、愛してはいるけど付いてきて欲しいと思っていますよね。だから結婚すると”釣った魚に餌はやらない。”という言葉が出てくるでしょ。男性は、一度手に入れてしまったら、もう後は付いてきてもらうだけだと思っているんじゃないかな。それじゃ、女性は満足しないよね。
だから、映画のマリリンを観ていると共感出来ると思うんです。夫はいるけど、撮影に入ってしまうとすごいプレッシャーだし、夫が精神的に支えてくれるかと言うと、まったくそうではないし、もう、誰か助けて!っていう気持ちになったのではないかと思いました。そんな時に、7歳年下の男性が優しくフォローしてくれて、彼に恋をすると言うか、”溺れる者は藁をも掴む”という感じで、彼の手を掴んで、助けてもらおうとしたのだと思います。これ、結構、女性にはあるよねぇ~。別に、タイプな男じゃないけど、今、ここに助けてくれる人が居ると思うと、ついふらふらっと手を取ってしまうって、あるでしょ。ね、ね。
あんなに美しくて、全てを手に入れたように見えて、マリリンは普通のの女性だったんです。誰もが共感出来るような、そんな気持ちを持っていたんです。だけど、周りはそれを許さなかった。マリリン・モンローは、回りの人間にボロボロにされていったのだと思います。誰か、彼女を理解して、最後まで助けてあげたいと思う人が居なかったのか。精神的に支えてあげられる人間は居なかったのかと、本当に残念です。
マリリンの他に、ローレンス・オリヴィエの妻であるビビアン・リーが出てくるのですが、彼女の一言が、結構、私に響きました。「私は、もう43歳よ。スクリーンには出れないわ。」って感じの事を言うんです。昔は、CGでの修正も無いし、スクリーンだと、そのままが残ってしまうでしょ。舞台ならその場だけだけど、スクリーンだとずーっと残ってしまう。だからビビアンは、そう言ったのではないかと思います。でも、マリリンも31歳だったはずで、アラサーもアラフォーも、それほど変わらないと思うんだけどね。昔は感覚が違ったんですねぇ。いやいや、私は、まだまだガンバルぞーって思っちゃいました。(笑)その年齢にはその年齢の良さがあるから、自身持って行きましょう。
私、この映画、ぜひぜひお薦めしたいです。女性には、特に観に行って欲しいな。きっと、スクリーンの中に、自分と同じ気持ちで生きている女性を観ることが出来ます。男性には解らない、女性の愛されたいという気持ちが、とても良く描かれています。面白いと思いますよ。ぜひ、楽しんできてくださいね。
・マリリン 7日間の恋@ぴあ映画生活
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