「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 その強い意志と正直な姿が、困難な時代を引っ張っていた。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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先日、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

1979年、父の教えである質素倹約を掲げる保守党のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)が女性初のイギリス首相となる。“鉄の女”の異名を取るサッチャーは、財政赤字を解決し、フォークランド紛争に勝利し、国民から絶大なる支持を得ていた。しかし、彼女には誰にも見せていない孤独な別の顔があった。
というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サッチャー1

この映画を観て、サッチャー首相という人がどんな人だったのか、始めて知りました。名前は知っていても、どんな政治家だったのかは、まったく調べたことも無く、今まで知りませんでした。いやぁ、凄い人だったんですね。女性が、まだ、男性より低いと思われていた時代に、政治の世界に踏み込み、その強い意志で、首相にまで登り詰め、イギリスという国を引っ張って、11年頑張ったとのことです。鉄の女と呼ばれる由縁が解りました。


それにしても、彼女の任期中は、随分たくさんの事件があったようですね。首相に就任して直ぐに、経済の建て直しをするべく、市場の開放をして、海外の資本を受け入れたため、現在のイギリスの銀行など、海外資本が多くなってしまったそうです。それが良かったのか悪かったのかは解りませんが、とにかく、この政策で経済が立ち直ったのは確かなようです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サッチャー5


そして、フォークランド紛争。日本で言う、竹島状態ですよね。自国の領土としていたフォークランド諸島に、アルゼンチンが進行。話し合いでなんて、舐めた事を言っているようでは自国は守れないという強い意志で、戦争に突入し、2ヶ月でアルゼンチンを放逐しました。やはり、首相たるもの、こういう時に、相手にしっかりした意思を表す必要があると思います。舐めたことやっているから、自分の国に他国の軍隊が陣取ることになるんです。アホですよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サッチャー3


最後に、人頭説を唱えて、国民に総スカンを食うのですが、この人頭説とは、国民の裕福な人も貧困な人も、同じだけ税金を払うという、結構、無理な話です。だって、月に10万しか貰ってない人と、100万貰っている人が、おなじ5万円づつ税金を払うって、無理じゃないですか?生活費の半分払わなきゃいけなかったら生活出来ないよね。これは、国民にまったく受け入れられなかったようです。この政策が、その政治生命を脅かした1つの要因だったようです。もちろん、他にも色々あったんだろうけどね。


でも、最後に一つ、すごい読みをしていたんだなって思ったんですけど、欧州連合にユーロに参加しろって迫られても、絶対にイエスと言わなかったようです。今思えば、ユーロにしてしまっていたら、イギリスも今頃、大変なことになっていたでしょうね。サッチャーが首相の頃は、国民はユーロに参加しろって言っていたようだけど、今は、サッチャーの言っていたことが合っていたんだなぁって解ったでしょうね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サッチャー2

そんなサッチャーの歴史を、年老いたサッチャーが思い出しながらたどっていきます。良かったですよぉ。出来れば、少し歴史を知ってから観た方が、もっと深く理解が出来ると思います。私、まったく知らないで観たので、帰ってきてから調べて、それぞれの部分での表情とか悩みが理解出来ました。

それにしても、メリル・ストリープ、本当にサッチャーさんにそっくりです。驚きました。サッチャーさん自体も、彼女を盛り立てる為のプロデューサー的な人がいて、あの髪型も声質も作り上げたものなんです。やっぱり、政治とは言え、議会などは舞台と同じ。やっぱり、見栄え良く、人に印象的に見えるように作り上げることが必要なんでしょうね。日本の政治家は、おっさんばかりのように見えて、マジでイヤです。その点、元小泉首相は、上手かったよなぁ。大して良い政策をした訳じゃないんですけどね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サッチャー4

実は、メリル・ストリープが来日すると言うので、もう一度、この「マーガレット・サッチャー」観に行く予定です。今度は、ある程度、イギリスの歴史が解っているので、色々な細かい事柄が解るかな。メリルにも会えるの、すごく楽しみです。

私は、この映画、すごくお薦めです。メリルがアカデミー最優秀主演女優賞を貰ったの、解ります。凄いです。ぜひぜひ、画面の中の、新しいマーガレット・サッチャーを観てきてください。感動すると思いますよ。カメ




マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙@ぴあ映画生活

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