先日、やっと「荒川アンダーザブリッジ」を観てきました。
私、中村光さんの作品なのに、この原作は読んでいないんですよ。完結したら大人買いをする予定ではいるのですが、まだ終わっていないでしょ。終っていないのに、映画では完結したよね。このラストって、原作ファンの方は、納得しているのかなぁ。
ストーリーは、
再開発の視察のために荒川の河川敷にやってきた大企業の御曹司・市ノ宮行（林遣都）は、ピンチのところを美少女ニノ（桐谷美玲）に救われる。かっぱの着ぐるみ姿の村長（小栗旬）や星のマスクをかぶったミュージシャン（山田孝之）ら奇妙な人々との出会いに驚きながらも、行は彼らのことを理解していくのだった。しかし、河川敷の住人の一斉退去の日が近付いてきて……。
というお話です。
なんと言っていいのか、私は、好きです。こういうバカらしくて、結構、ベタな青春感動ものっぽいラストで、かと言って、視聴者に媚びることも無く、普通で無い事も、そのまま押し通してしまう、こういう独自の世界を貫く物語って、いいんですよぉ。自分もその世界に浸って、その位置で楽しんでしまうというのが、いつもの自分を捨てられて嬉しいんです。
ＴＶドラマが先行して放送され、そして映画でしたよね。映画を観たら、ＴＶで観た場面が全体の半分くらいあったかなぁ。しってるエピソードがたくさんあったもん。だから、今回の映画は、ＴＶドラマを観ていなくても、問題なく観れるでしょうね。全体的には、まとまっていたし、私は楽しめました。いやぁ、村長って、凄い人なんだろうって思っていたけど、そういうこととは・・・・。ここはネタバレなので、映画を観てね。（笑）
キャラクターは、とっても合っている様に思えました。特に、リクとニノは、私のイメージピッタリでした。ドラマの時から感じていましたが、彼ら以外に居ないよなぁ。シスターとマリア、Ｐ子、も私のイメージどおりでした。村長と星は、かぶりものなので、なんとも言いがたいけど、でも、今回、満足のいくキャスティングだと思っています。
あ、もちろん、リクのパパも、ピッタリよ。上川さん、サイコーです。（笑）
それにしても、この市ﾉ宮家の家訓「他人に借りを作るべからず」って、ありえないです。だって、何をやったとしても、人に借りを作っているよね。知らないことを教えてもらったり、物を拾ってもらったり、助けてもらってばかりじゃないですか。助けてもらってこそ、自分が成長して、こんどは、その借りを返すために、自分の下の人達に教えたり助けたりするんです。そうやって、未来に繋がっていく。借りを作らなかったら、貸しも無いから、他人との関わりなんて無くなっちゃいますよね。一人では生きられないんだから、そんなのダメダメだよ。（笑）
この映画は、しのごの理屈を言っても伝わらないので、ぜひ、観てみてください。訳の解らない世界を受け入れられる方には、超お薦めしたいと思います。真面目な方は、止めておいた方が良いかも知れません。理解不能になるかも。でも、私は、大好きな映画です。もちろん、原作を読んでいたら、感想は、また違ったものになったかも知れませんが、まだ読んでいないので、素直にドラマと映画を受け入れられて、楽しめました。
・荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE＠ぴあ映画生活
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