今日は、誘っていただいて「マシンガン・プリーチャー」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
酒と麻薬におぼれ、犯罪を繰り返してきたサム・チルダース(ジェラルド・バトラー)は、自分が起こしたある事件に対して自責の念に駆られ、信仰と家族のために生きることを誓う。数年後、教会で牧師からウガンダの話を聞いて興味を持ったサムは、現地へボランティアに向かうことにする。そこで彼が見たのは、武装ゲリラ「神の抵抗軍」にの恐怖にさらされる子どもたちだった。
というお話です。
この映画は実話だそうですが、実際にこんな惨酷なことがあるのだと思うと恐ろしいです。だって、子供が惨殺されたり、子供に自分の母親を殺させたりするんですよ。それが、今、現在も行なわれているなんて、信じたくありません。私が、こんな風に映画を観ていたり、ブログを書いている間に、何人もの子供が殺されているのです。衝撃でした。同じ人間でも、生まれる場所によって、こんなにも違ってきてしまうのだという事です。
この牧師さんは、超極悪だったのですが、宗教に出会い救われます。そして、たくさんの人を救いたいという気持ちで、アフリカのスーダンという国にボランティアに向かいます。そこで、悲劇の惨状を目の当たりにし、自分の出来る事を模索し始めます。
アメリカで寄付を集めて、スーダンに孤児院を作ったり、公園を作ったり、いろいろ試みるのですが、スーダンという国は、宗教戦争、民族戦争、資源戦争という争いがたくさん起こっており、犠牲になるのは、女性と子供ばかり。サムがせっかく手を尽くしても、あっという間に壊されてしまったりするんです。そんな酷い状況に業を煮やしたサムは、段々と、気持ちが荒んでいってしまいます。
そんなサムが、最後は、どこにたどり着くのか。そして、現在もスーダンに留まり、ボランティアを続けている彼の姿は、どんなものなのか。最後までなんとも、考えさせられるお話でした。
どうして相手の宗教を許せないのか。なぜ、子供を犠牲にして平気で居られるのか。どうして話し合いということが出来ず、相手を殺すことしか出来ないのか。もう、納得の行かないことばかりで、観ていて怒りが込み上げてきました。
サムがやっていることは、確かに、家族を救うためには仕方の無いことかも知れないけど、でも、人を殺すという行為は、やっぱり神様は許してくれないと思うんです。だけどだけど、戦って倒さない限り、家族が殺されてしまう・・・。もう、どこまで行っても、答えの出ない問題なんですよね。何が正義で、何が悪かということを、はっきり示すことが出来ないんです。どうして、神様は、人間にこんな問題を与えたのかしら。この問題を解決出来たら、人間も神に近づけるのかな。神様は、マジ、惨酷ですね。
この映画、世界を観る為に、ぜひ観て欲しいと思いました。私達が、どれほど幸せな生活を送っているのかということを、考えて欲しいんです。夜、ゆっくり眠れるだけでも、本当に幸せなんですよ。スーダンの子供達は、夜、自分の家でゆっくり眠っていられないんです。そんな世界の酷い状況を、映画で認識してきて欲しいです。
・マシンガン・プリーチャー@ぴあ映画生活
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