今日は、「源氏物語 千年の謎」を観てきました。
ストーリーは、
平安時代、娘が帝の子を産むことを望む関白・藤原道長(東山紀之)は、紫式部(中谷美紀)にある命を下す。そこで彼女は、絶世の美男・光源氏(生田斗真)と彼を取り巻く宮中の女性たちの物語を執筆することに。やがて、源氏を愛するあまり生き霊になってしまった女性の情念と、道長への思いを秘めて執筆に打ち込む式部の心が重なり……。
というお話です。
源氏物語をどうして書くことになったのかというのが、まずあって、そこから物語の世界に入って行くという感じかな。私は、源氏物語はある程度知っていても、それが書かれた背景とかは全く知らなかったので、こんなドロドロした陰謀があって、書かれたのかということを知り、結構、面白く観ることが出来ました。
歴史を良く勉強している方には、どう映ったか判りませんが、歴史オンチの私は、藤原道長が権力を握る為に、こんな策略で帝を自分の娘の所に繋ぎ止めたんだなって知って、驚きました。確かに、この時代、物語は手書きだし、今の作家みたいに締切がある訳じゃないだろうから、話が知りたいと思えば、書いている人が居るところに来て、話を読んでもらうしかないですよね。
この時代、こんなに恋愛がフリーだったんですかね。光源氏なんて、超チャラ男じゃないですか。あっちの女、こっちの女、何処に言っても、貴方がス・キ!なんて、アホ顔で言ってしまうところが、なんとも笑ってしまいますが、こういう時代だったんでしょうね。結婚していても、まったく関係ないですもんね。こんなんじゃ、子供が誰の子供か解らないじゃん。もー、酷いなぁ。
もし、桐壺が生きていたら、ご近所に誤りっぱなしだったでしょうね。「いつも家の息子がスミマセン。下半身が緩くて、申し訳ないっ!」って。(笑)解説に母親が死んで、愛が貰えなかったから、愛を求めて女性を渡り歩くみたいなことを言っていましたが、きっと母親が生きていても、同じですよ。性質は変わんないもん。母親が居なくても、まともに生きている男性、たくさんいますよ。(笑)
私、源氏物語と言うと、ちゃんと小説を読んだわけではなく、マンガ「あさきゆめみし」で覚えていて、本当の話が解らないんです。「あさきゆめみし」って原作に忠実なのかしら。あのマンガは、すごく面白くて、今も私の愛蔵書のトップ付近にあるのですが、今回の生田くん、結構、あのマンガの光源氏っぽくて、好きです。頼りなげで、寂しそうな表情。あのイケメンっぷりは、合っていたと思います。
式部の中谷さん、道長の東山さん、清明の窪塚さん、他、豪華キャストの方々は、とても良かったと思いますが、なんとなく、女性より男性の方が美しく描かれていたように見えました。もっと女性を美しく映して欲しかったなぁ。光の使い方が単調で、女性の顔がのっぺり見えるんです。昔の化粧をしているので、現代のように凹凸をメイクで出せないでしょ。だから、光の当て方で、凹凸を無理やり作らないと、”平たい顔の民族”になるんですよ。そこら辺を、もう少し、考えて、女性を美しく描いて欲しかったな。
私は、この作品、結構、お薦めして良いかなって思います。歴史オンチの私には、結構楽しめました。帰ってきてから、藤原道長の家系図などを見ていたら、自分の娘を何人も帝の后としているんですね。本当に策略家だったのだと思いました。そんな風に、ちょっと調べてみたくなるような話でした。これから年末にかけて、平安の美しい景色を楽しんできてくださいね。
・源氏物語 千年の謎@ぴあ映画生活
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