東京フィルメックスで「東京プレイボーイクラブ」を観てきました。
ストーリーは、
勝利は、職場での喧嘩が原因で町を離れ、東京にいる昔の仲間・成吉が経営するさびれたサロン「東京プレイボーイクラブ」に身を寄せる。一方、このサロンのボーイの彼女・エリ子は、彼氏のトラブルを解決するため、ホステスとして働かされる羽目になってしまった。そしてある日、勝利は近所のチンピラと喧嘩し、相手を叩きのめしてしまう。この事件をきっかけに、勝利、成吉、エリ子の3人はとんでもない事態に巻き込まれていく......。
というお話です。
社会からはみ出てしまった人が、東京の片隅で居場所を見つけたと思ったら、やっぱり上手く行かないって感じの話なんです。とにかく、まじめにやっていそうな内容なのに、私は、笑ってしまいました。極道というか、暴力で人を従わせようとする社会では、やっている事がとても滑稽なんです。本人達は真剣なのかもしれないけど、真剣であればあるほど、見ている一般の人間から見ると、コメディなんですよね。面白かったです。
主人公の勝利は、自分の意に沿わない人間に対しては、キレてしまうんです。それくらいのことなら、ちょっと脅して、黙らせればいいじゃんって思うようなことでも、つい、極端な暴力を振るってしまうんですよ。もー、それはダメだって、いつも言っているでしょ~って言っても、やってしまうような、そんな感じです。子供じゃないんだから、自分の利益になら無いのなら、戦うのは辞めましょうね。利益が取れるなら脅すのもアリだけど、利益無しなら無駄だからね。
なんとか、普通に生きたいなぁって思っている主人公なんだけど、どうしてもキレてしまうような場面に当たってしまうんですよね。舞台は東京:赤羽なんですが、場所がら、韓国人が多かったり、労働者系が多かったりする地域で、ぶっちゃけ、ガラが悪いんです。だから、ちょっとしたことで、喧嘩が起きます。そんな雰囲気が日常になってしまっているので、周りに居る人間も、それほど大事として騒がないんです。
そんな社会で、理不尽な出来事が色々起きて、せっかく関西から東京に逃げてきたのに、同じ状態になってしまうことに、納得出来ないと思いながらも、仕方なく流されていく勝利(大森さん)の姿に、現代の人間の、どうしようもない、逃げられない人間の構造が垣間見れました。
闘争本能剥き出しの人って居ますよね。それは、男性でも女性でも。どうしてそんなに、相手に対して敵対意識を燃やすのか判りません。たまに、私の周りにもそんな方がいたりしますが・・・。私は、戦ってくる相手に対しては誠意を持って、正面からぶつかって行ければと思っています。なんだか、この映画のように、関係ない人にキレてしまい、結局、自分の居場所が無くなるなんて、ホントに頭悪いんだなぁって思いました。私は、絶対イヤです。どうして、極道とか、そういう系の人って、素直で純粋なくせに、汚いことをするの?いくら、上の命令でも、人間として生きて欲しいと思います。
監督は、25歳にの新進気鋭の方なのですが、パッと見、”ラッパー?”と思えるような服装で、現代版怪物君?って感じでした。でも、映像を見る限り、テンポの良さや、映像の美しさ、話のまとまり方など、ほとんどが美しくまとまっていて、内容としては、とても満足出来るものでした。どちらかというと、一昔前のバイオレンス映画っぽくて、なんか、昭和の映画っぽいんです。画面いっぱいにノスタルジーが観えるんですよ。
来年、2月に公開予定なので、バイオレンス系の映画が好きな方には、お薦めしたい映画です。コメディ映画が好きな方にも、楽しんでもらえると思います。大森さんと三石さんの掛け合いが一番笑えますけどね。
公開されたら、ぜひ、観に行って下さい。昭和の香りが漂ってきそうな雰囲気でした。私は、勧めたいです。
P.S ゴメンナサイ。なんか、酔っ払って書いた感想なので、おかしいところが多々あるみたい。ごめんねぇ。でも、面白い映画なのよぉ。笑えます~。もちろんシリアスな場面もありますよ。
東京フィルメックス
http://filmex.net/2011/