先日、「アンフェア the answer」を観てきました。
ストーリーは、
検挙率ナンバーワンの美人刑事・雪平夏見(篠原涼子)は、のどかで平和な北の大地・紋別署で勤務する日々を送っていたが、ある日、彼女に連続殺人事件の容疑がかけられる。警察内部の機密が隠されているといわれるUSBが事件と関係があることを突き止めた雪平は、追跡を交わしながら事件の全ぼうを暴くため逃避行を開始する。
というお話です。
どこから書いたらいいんでしょうか。ネタバレは出来ないし、でも、感想を書こうとすると、ある程度は明かさないとムリなので、辛いなぁ。極力、解らないように書きますね。もし、何も知らないで観たい方は、観た後に読んでください。スミマセン。
まず、このシリーズの根本に関わる事なのですが、警察機構の裏金の動きを示したデータを、TVドラマから前作映画まで解明しようとしていますよね。その答えを描くのが、この最後の映画だと思っていたのですが・・・。今回観て、これ、雪平の方が悪いんじゃないかなって思ってしまいました。
政治でも警察でも、裏金という自由に使えるお金があるからこそ動いているんですよ。裏金が悪い悪いと思っているのは子供だけ。政府だって機密費があるし、警察だって、それくらいのお金が無いと、情報なんて手に入らないでしょ。この世には、必要悪っていう物があるんです。その必要悪を、ただの”悪”として認識し、暴こうとするのは、どうなのかしら。映画の中でもありますが、国を国民を守る為に必要な金なんだってことです。それを暴いて、自分だけ気持ちよくなって、どうなの?考えてみれば、雪平が国を壊す爆弾となり得るんです。怖っ・・・。
今回も、癖のある出演者が多数なんですが、女性は雪平だけですねぇ。ハーレム状態で羨ましいわっ!!上司の一条と恋人関係で、前夫とも仲良し、若い検察官の村上と逃避行なんて、ステキ~。私も山田くんと一緒に逃避行したいわぁ~。あ・・・、現実に戻らなきゃ。とにかく、超羨ましい状態で、事件に巻き込まれていく雪平は、どんどん悪い方へ悪い方へと進んでいきます。なんで、ここでその行動をするかな?って思うほどなんですよ。

なぜ、彼女の行動がアホの見えるかというと、始まって直ぐくらいに、あまりにも周りの人が怪しくて、ほとんど犯人の目星がついてしまうんです。だから、どうして相手の”思う壺”なことしちゃうのかな?って思っちゃうの。もし、すべて解っていて、ワザと罠にハマっているとしたら(有り得ないけど)、全ての仲間に盗聴器を仕掛けているとしか思えないよなぁ。イヤイヤ、とにかく、ツッコミどころ満載でした。
でもね、話としては面白いです。私は、一番の悪者が雪平だと認識するに至りましたが、正義を貫くとして、美しくまとめるなら、これでも良いのかも知れません。ま、そうすると、続編があることになっちゃうけどね。(笑)
観ていると、”ブルータスおまえもか!”状態で、裏切り者がバンバン出てくるので、すごいです。ここまで裏の裏があると、人が信じられなくなるよな。雪平の、あまりにも人望の無さかげんが悲しくなりますね。いくらなんでも、もう少し、人と交わって信じあおうよ。人間的に、欠陥があるよなぁ。
人間的には欠陥でも、雪平は、超カッコイイです。仕事も出来て、美しくてカッコイイなんて、女性の憧れじゃないですか。性格は悪いけどねぇ。(笑)でも、こういう、アンチヒーロー的な感じが、この話の魅力なんですよね。性格悪いのが、なんか、オネー様イジメてくださいって感じで、男性に受けるのかも。そして、女性には、男性をイジメる感じが良いのかも~。私もSなんですぅ~。
話もどして、機密のUSBに関しては、決着が着きます。ただし、そのデータがどうなるかは、別ですよ。それは、観てのお楽しみです。そして雪平の周りに居た人間が、誰が味方で誰が敵だったのかということも、おおむね解ります。スッキリします。スッキリした後、雪平はどこへ行くのか。それは、また、他の話となるのか、不明のままになるのか解りません。
とりあえず、シリーズを観ていた方は、観た方が、スッキリ(ある程度)すると思います。シリーズを観ていない方でも、この映画だけの連続殺人事件を追うということで、楽しめると思います。そろそろ涼しくなってきたので、ゆっくり映画でも観て、秋を楽しんでください。そして、人望の無い女観て、そうならないように、好きな人を大切にしましょうね。(笑)楽しんできて下さい。
・アンフェア the answer@ぴあ映画生活
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