【ラテンビート映画祭】「雨さえも~ボリビアの熱い一日~」水を巡るボリビア、電気を巡る日本 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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ラテンビート映画祭で、「雨さえも~ボリビアの熱い一日~」 を観てきました。


ストーリーは、

映画監督のセバスティアンとプロデューサーのコスタは、新大陸の発見者クリストバル・コロンを描く映画撮影のため、ボリビアのコチャバンバを訪れる。折しも現地では、欧米企業による横暴な水道事業の独占により、多くの住民が水道料金の大幅値上に苦しめられていた。映画のエキストラに選ばれたダニエルも撮影の合間に抗議運動に参加。2000年にボリビアで実際に起きた「水戦争事件」を、映画製作をする外国人の目線で描いた社会派ドラマ。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-雨1

今、日本でも、電気は独占企業が供給していて、値上げすると言われれば、文句が言えない状態です。それと同じで、ボリビアは、水が標的となり、欧米企業が独占して販売するということに決まりました。欧米企業は、ここぞとばかりに、水が無ければ生活が出来ないのを知っていて、値段を引き上げました。誰もが生活が出来なくなり、暴動が起きたんです。だって、水道代が3倍も、10倍もいきなり上がったら、生活出来ませんよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-雨2

日本も、今、原発事故のせいで、電気代を上げるなどと言っていますが、送電線と電気事業を分ければ、沢山の新規電力会社が出来て、価格競争で安くなると思うんです。事故にも気をつけるようになるだろうしね。今までのダラダラしたような公務員気分を止めさせないと、高い電気料金を取られて、それが全部社員のボーナスになってしまいます。本当に、日本人はオトナし過ぎます。ボリビアでは、生活に必要なものの値段を上げるとなったら、道路を封鎖して国と戦うんですよ。素晴らしいです。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-雨5

そんなボリビアの人達の必死な姿に、映画撮影に来て、お気楽な生活をしていた監督やスタッフたちは、恐れと尊敬を感じ始めます。ワインを飲んで、バカ騒ぎしている隣で、ボリビア人が暴動を起こしているという、すごい風景が展開され、どれが本当の人間の姿なのかと考えてしまいました。人間とは、国とは、政治とは、そして幸せとはって、考えさせられます。

監督役にガエル・ガルシア・ベルナルさんでした。やっぱ、カッコイイ。好きなんですよ。プロデューサーのコスタ役は、ルイス・トサルさんという方で、彼も、結構、タイプでした。私は、オジ様趣味~(*^^)v他に、ボリビア人のダニエルは、先住民族なのかしら。とっても特徴のある方でした。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-雨4

この映画は、今の日本人に、ぜひ観て欲しい作品だと思いました。生活に必要な水や電力というものを、独占企業がやっていることにより、どれほど国民が不利益を被り、生活が困窮していくのかを描いています。日本も、政府が電力会社を野放しにして、やりたいようにやらせていたら、いつの日か、ボリビアのような暴動が起きることもあるかもしれません。普通なら、起きていても可笑しくないんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-雨3


映画に配給がついていないので、日本公開されないかなぁ。DVDでも良いので、日本人に観て欲しい作品です。配給会社さん、お願いします!!カメ


「ラテンビート映画祭」    http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/lbff2011/top.html

(9/19現在、サイトがダウンしているようです。)

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