「女と銃と荒野の麺屋」 チャン・イーモウがコーエン兄弟の作品をリメイク。欲望は底知れず。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「女と銃と荒野の麺屋」の試写会に行ってきました。今回も、「東京独女スタイル 」さんからのご招待でした。ラーメン


ストーリーは、

万里の長城から西に位置する荒野の町で、中華麺(めん)屋を経営するごう慢な中年男ワン(ニー・ターホン)。妻が若い従業員と浮気をしており、ひそかに銃を購入したことを知ったワンは激怒し、2人の殺害を警察官のチャン(スン・ホンレイ)に依頼する。麺屋の金庫にある大金に目をつけていたチャンはワンの思いとは違う行動に出るが、事態は思わぬ方向へ動き出す。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-女と4

コーエン兄弟の作品「ブラッド・シンプル」のリメイク映画らしいのですが、私は、「ブラッド・シンプルを観ていないので、比べることは出来ません。でも、ラストの決着の付け方が、コーエン兄弟の作品っぽいなって思いました。「ノーカントリー」や「トゥルー・グリット」も、笑えるほどマヌケな場面もあったり、真剣な場面もあったり、シニカルな作品と言っても過言ではないと思っているのですが、この作品も、コーエン兄弟のシニカルな笑いを引き継いで、笑いながら、ハラハラドキドキしながら、ちょっとイライラしながら観れる作品です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-女と2

どうしてちょっとイライラと書いたかというと、誰もが自分の欲望を叶えるために、色々策を練るんだけど、全員の欲望が絡み合って、行ったり来たり、逃げたり追ったりという、堂々巡りが繰り返されます。まるで、大人版トムとジェリーみたいかな。その繰り返しが、ちょっとイライラしました。

始まりは、なんてことは無い、普通の荒野の麺屋での出来事なのですが、西から現れた武器商人から銃を購入したことから、運命が転がり始めます。その銃、本当に大丈夫なのぉ?って思うほど、古ーい銃で、バランスも悪そうなんだけど、威力はあるんだよね。その銃で、誰が誰を殺すのか、お楽しみにね。だって、まさかっていう人が使ったりするんですもん。超面白いですよぉ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-女と1

ストーリーは、とても良く出来ていると思いました。これだけクルクル話しが行ったり来たりするのに、一切、かち合うことが無いんです。ちゃんとギリギリでスルーして、次の出来事に繋がるようにしているんです。それが、違和感が無いように、上手く作ってあるんですよぉ。さすがっ!!

そういえば、途中で麺を打つ場面があるのですが、その打ち方がすごいんです。ピザの生地を作るように、丸い生地を投げて回して、ドンドン大きくしていくんです。驚くほど大きく平たくなって、ウドンが出来るんですよ。私、中国の映画だから、ラーメンが出来るのかと思いきや、きしめんでした。中国にもきしめんってあるんですね。知りませんでした。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-女と3

そうそう、映像が素晴らしく美しいです。荒野の色が、赤と薄茶のグラデーションで、渇いてるぞって感じの中に、キャラクターたちが、カラフルな色をまとって現れます。色のコントラストがとっても良いの。そして、土が赤いので、赤の衣装は一つも無いんです。特に、色で解ると思うのですが、一番重要な女性がまとうのが、赤の補色である緑。画面にとても映えます。この美しい映像は、さすがチャン・イーモウって思うと思いますよ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-女と5

私は、お薦めしたい映画だと思います。但し、映画を見慣れている方でないと、このシニカルな笑いは、あまり解らないと思います。ま、だから、単館系で上映なんだと思うんですけどね。もし、興味をお持ちになったら、ぜひ、観てきてください。笑えます。


P.S そういえば、主演の女の女優さん、藤原紀香さんに似ています。紀香さんも、これくらい演技が出来れば、もっと観れるんだろうけどなぁ・・・。(^_^;)


東京独女スタイル 」   http://www.dokujo.com/

女性が楽しめるサイトですよ。(*^。^*)

女と銃と荒野の麺屋@ぴあ映画生活

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