今日は、「ハンナ」を観てきました。
ストーリーは、
フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親に格闘に関するテクニックを教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は、人の痛みを知らず感情を持たないまま16歳になる。すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってきて……。
というお話です。
エリック・バナ、ケイト・ブランシェットが出演するサスペンスとの触れ込みだったので、とても期待していたのですが、結構、ストーリーが荒っぽい映画でしたね。粗が沢山あるんです。だから、アクションや、追われるスリルを味わうだけなら良いのですけど、内容を良く考えてしまうと、何の意味があったんだって思ってしまうんです。
CIAの古い計画が、この謎なのですが、どーも、そんなに隠すほどの物じゃないんだよなぁ。確かに、その計画で不幸になる人は居るだろうけど、でも、すべての人が、その計画を了承してやっていた訳だし、失敗すれば、関わったものは、すべて処分するしか無いのも当たり前です。内部にも秘密にする程のものってナンだったんだか・・・。それに、失敗したわけじゃないんですよ。観れば判りますが、成功してます。完璧だもん。あ、でも”心臓”はハズしてたか・・・。(笑)
それにしても、ハンナ=シアーシャ の殺人テクニックは大したもんです。強かったなぁ。あんなに細腕なのに、大きな男を投げた押してたから、すんごいですよね。お父さんに教育されて、凄腕の殺し屋に育ちました。そんな彼女を観るのは、とてもハラハラして、面白いです。金髪碧眼の美しい少女が、そんな事をするなんてってことをしてくれるので、緊張するし、驚くし、楽しめます。
ケイト・ブランシェットは、今回、すごく非情な女です。CIAの幹部なのですが、何故か、すごいアウトローな感じで、自分の好きに動いているんです。無駄な人間は、すぐに殺すし、痛めつけるのが楽しい雰囲気でした。でも、子供を持ったことの無い女という言葉に反応して、すごいストレスを感じているような場面がありました。彼女も、本当は、可哀想な女性なのかも知れません。ま、映画では、彼女の事について、まったく描かれていませんが・・・。ちょっと残念でしたね。
ハンナのお父さん=エリック は、CIAの凄腕捜査官だったらしいのですが、逃げて、ハンナを育てています。ハッキリ言って、そこで10年くらい育てていたら、見つかってんじゃないの?って思うような、判りやすい場所だったのですが、マリッサの言葉で”今更、何?”っていうのがあったので、ワザと探していなかったのかしら。ちょっと不思議だったなぁ。
この映画、ストーリー的には、粗っぽくて、詳しく観ようとするとツッコミどころ満載なのですが、アクションやドキドキ感など、頭を使わずに、観て楽しむには、良いかも知れません。ハンナも美しいし、エリック・バナ、ケイト・ブランシェットなど、大御所も沢山出ているし、それなりに楽しめると思います。あまり内容を期待していくと、あれっ?ってことになるので、考えずに観ることをお薦めします。楽しんできてくださいね。
・ハンナ@ぴあ映画生活
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