今日は、「シャンハイ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
1941年、アメリカ諜報(ちょうほう)部員のポール(ジョン・キューザック)は、太平洋戦争勃発(ぼっぱつ)前の不穏な空気が漂う上海の地を踏む。彼は親友の死の真相究明のためやって来たが、やがて中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。ポールの周りには、常に彼を執拗(しつよう)に追い回す日本人将校タナカ(渡辺謙)らの存在があり……。
というお話です。
豪華キャストでどうなるかなって楽しみにしていましたが、やっぱり暗い作品でした。第二次世界大戦の前の話なのですが、話が随分、歴史から捻じ曲げられているようで、歴史物の映画を作るなら、もう少し、歴史に忠実に描いて欲しいなぁって思いました。日付を合わせれば良いってモンじゃないでしょ。(笑)
戦争前の上海だから、色々な国が探り合いをしていると思うんだけど、この映画の中では、日本が全てを仕切っているように描かれていて、日本人が超憎まれているんです。映画だから、色々な描き方もあるだろうけど、やっぱり日本人としては、辛いかなぁ・・・。ナチスドイツと同じ立ち位置で(同盟国だから当たり前か。)、極悪っぽい感じなんですよ。あちら側から描けば、こうなると解っていても、やっぱりイヤですね。
すごい謎がありそうなんだけど・・・、こんなんで良いの?それに、誰が誰に教えたのか、結局、判らずじまい・・・。どういうこと???って感じでした。まぁ、その謎は、結局、知っていようがいまいが、どーにもならなかった事だから、誰がどうでも、問題無かったんだけど、なんか、スッキリしなかったなぁ。
ジョン・キューザック演じるポールは、米国諜報員なんだけど、なんだか、出来る男って感じじゃなくて、モタっとしているように見えて、渡辺謙やチョウ・ユンファの重い存在感に負けているように見えました。謙さんとチョウ・ユンファは、さすがと言う感じで、彼らが画面に出てくると、締まる感じがして良かったです。この二人なんだから、もう少し、姿をじっくり描いて欲しかったな。そうすれば、ストーリーにも、もっと厚みが出たような気がします。
ぶっちゃけ、どーも、ストーリーがまとまっていないように思えました。役者は良いのに、ストーリーに出てくる人物像が、深く描けていなくて、表面のみでどんどん動かしてしまっているように見えてしまいました。これだけ人物も多いんだから、ちゃんと描いていたら、この映画、この時間じゃ終わらないだろうけど、でも、あまりのも薄っぺらくなってしまっていて、悲しかったです。題材は、面白いのだから、脚本が悪かったのかなぁ。
豪華俳優陣を観に行くなら、この映画は良いですが、ストーリーを楽しむことを考えると、ちょっとどうかなぁ。戦火の中の愛みたいなことがうたってありますが、そんなに感動出来る恋愛でも無く、なんともなぁ・・・。ごめんなさい。私、この映画にグイッと引き込まれなかったので、感想も、あまり盛り上がりません。嬉しかったのは、私のお気に入りの”デヴィット・モース”が出演していたことかな。この俳優さん、主役級じゃないけど超たくさん映画に出ていて、私、好きなんですよねぇ~。とりあえず、みなさんも、何か、これを観てくるぞと言うものを見つけて観に行く事をオススメします。
・シャンハイ@ぴあ映画生活
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