またも、浦沢直樹先生のコミック、「MONSTER」を読んでしまいました。
本当に面白いよなぁ。これ、20世紀少年より映画化を望んでたんだけど、2005年にハリウッド映画化決定の話が出て以来、まったく話が出てこなくなったので、どうなったんだろうと心配しています。
ストーリーは、
1986年、天才的脳外科医・Dr.テンマは、ある日、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを担当し、ヨハンの命を救う。その後、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと双子の妹が失踪する。1995年、美しい青年に成長したヨハンが現れ、テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白する。自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナを探し、ヨハンを追跡して行くのだが・・・。
というお話です。
スケールと言い、ストーリーと言い、キャラクターと言い、ハリウッド映画として映画化するには、最高だと思うんだけどね。Dr.テンマは、日本人俳優で、後は、ハリウッドで選べば良いでしょ。浅野さんとか真田さんとか、渡辺さんだと、ちょっと年齢が高くなっちゃうから、出来れば若手でお願いしたいよねぇ。ニナとヨハンは、金髪碧眼の二人を探してもらって・・・。
結構、長い話なので、3部作でも良いかも。いや、2部作でも出来るかな。とにかく、映画化の話はどこにいっちゃったんだろう。寂しいです。ぜひぜひ、映画化の話、進めて欲しいです。絶対面白くなること請け合いです。この原作通りに進んだら、外さないと思う。
ところで、この原作、読めば読むほど、天才すぎる天才だったら、この世界に生きているのは苦痛で、死んでしまいたいと思うのだろうなって思います。”許し”と”償い”いう言葉が不釣合いな、この世の中で、頭が良かったら、納得できないことばかりで、苦しくて苦しくてしょうがないですよね。ある程度、頭が悪くないと、見てみない振りが出来ません。どこまでも自分の欲だけを追求している総理大臣や、人を殺しても平気な顔で殺すつもりはなかったと言う嘘つきとか、どこまでも人間の汚い面を見せつけられて、目を背けるしか無いような状態の世界で、先の先まで計算が出来てしまったら、恐ろしくて生きていたくないでしょう。
人間の極限状態までの姿を描いたこの漫画は、やっぱり傑作だと思います。ぜひ、映画化して欲しい。待ってます。
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