今日は、「ラスト・ターゲット」を観てきました。
ストーリーは、
スウェーデン、ダラルナの森の一軒家で女性と一夜を過ごしたジャック(ジョージ・クルーニー)は、翌朝白銀の世界で何者かに狙撃される。間一髪で命拾いした彼は、狙撃手と連れの女性を同時に撃ち抜く。ジャックはイタリア・ローマに移動し、組織の連絡係パヴェル(ヨハン・レイゼン)に自分が突如襲われた理由について問いただすが調査中との解答しか得られず、新しい仕事として狙撃用の銃の制作を依頼される。そして・・・。
というお話です。
典型的な単館系映画で、日本で言う「極道映画」っぽいと思いました。だって、裏社会で生きていて、年を取ってきたから堅気になって暮らしたいと思っているんだけど、組の人が許さないし、でも、好きな女も出来ちゃったし、どうしよう・・・ってな感じなので、どう見ても、良くあるヤクザ映画でしょ。だから、極道映画が好きな人には、ピッタリかも知れないです。だから、この映画は、好きな人、嫌いな人、賛否両論になると思います。
全体的に暗いイメージで、話は淡々と進み、裏社会に生きてきてしまった男の悲しさや寂しさが描かれています。主人公のジャックは、いつも、襲われるかも知れないという恐怖から、ビクビクしていて、安眠も出来ません。なんだか、そんなに辛いんなら、全てを捨てて、雇い主の元から逃げれば良いのにって思うんだけど、不思議なんだよねぇ。
今回のジョージ・クルーニーは、自信の無さそうな暗いオヤジにしか見えません。でも、銃を持つと、すごい腕を持っているんですよ。重さの調節からバランス、消音まで、自分の手で銃を作り、職人技バリバリです。その部分は、カッコイイですよ。
イタリアの小さな田舎町での出来事なのですが、原題が「THE AMERICAN」なので、きっとイタリアの街に潜んでしまおうと思っても、やっぱりアメリカの人間には難しいということもあったのかな。神父さんとかと仲良くなるんですけど、どーも考え方が馴染めないんですよね。何度も神父さんに、罪を償いなさいって言われるんだけど、アメリカンだからなのか、素直に聞けないんですよ。
この映画は、極道系などの映画が大丈夫な方だと、とても楽しめると思います。但し、極道とは行っても、刀は出ませんのであしからず。(笑) 今までのオシャレなオジ様ジョージ・クルーニーが好きな方は、ちょっとダメかもしれません。あのかわいさがありません。カッコイイけどね。でも、暗いの・・・。万人には、お薦め出来ないかなぁ。好き嫌いがすごく別れる作品になると思いますので。気になった方は、観に行ってくださいね。
・ラスト・ターゲット@ぴあ映画生活
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