今日は、「ショートショートフィルムフェスティバル」に行ってきました。「インターナショナルプログラム A-1」を観てみました。なんだか、色々な場所で、この映画祭は開催されていて、どこでどれが観れるのかっていうのが、ちょっとややこしいんですよね。もう少し、シンプルなプログラムの組み方が出来ないのかなぁ。
「プログラム A-1」
「シンデレラ」
リオのナイトクラブで働くバーテンダー、ルイザ。元恋人がクラブで結婚パーティーを開き、その姿を見るに耐えかねた彼女は、ある行動に出る。
短編ながら、女って恐いな・・・っていうのが、すごく伝わってきて、こんな女にだけはなりたくないと思った私でした。男性の方、女は恐いので、出来るだけキレイな別れ方をしてくださいね。(笑)間違っても、引き摺るようなことは辞めてください。女性は、我慢出来なくなると何をするか判りません・・・。
「男女大逆転」
女が主導権を握っている世界。男女差別に悩み続ける男がいた。女性の所有物として生きる男が送る日々とは・・・。
これ、まともに男女が逆転している世界で、女性が立小便したり、男性をレイプしたり、お茶酌みは男性だったりするんです。男性と女性がやっていることを、ただ単に逆転して描いているだけなのですが、男性がいかに女性に酷い態度を取っているのかということが、あからさまに判ります。男性は、こういうことを女性に向けて言っていたり、態度を示したりしているのに、一切、相手を傷つけているということに気が付いていないのでしょうね。困ったもんだ・・・。
「人、ひと、ヒト」
異なる7つの場所に、人々が行列を作っている。それぞれの列の先頭の人は、移動して、次の列の最後尾に並ぶのだ。どこまでも終らない列の、最先頭で起こっていたこととは・・・。
本当に、ショートムービーってこういうことをいうのでしょうね。典型的なショートストーリーのコメディでした。コメディなんだけど、なんだか、行列を作っている人間のアホらしさが、笑いだけじゃなくて、虚しさとか悲しさとか、そんな雰囲気を伝えてくれていました。
精神病棟で夜勤をする看護士が、巡回していくと、姿を消してしまった患者が居ることに気が付く。必死で探す彼女の前に、倒れているほかの看護士と医師が・・・。いったい何が起こっているのか・・・。
サスペンスストーリーです。短いながら、ドキッとする感じが、とても面白いと思いました。ま、有りがちな話なのですが、それは、それとして、映像も作り方も面白いと思いました。
「サドン・デス!」
ロサンゼルスに「突然死症候群」=「ミュージカル病」なるものが発生し、ドンドン感染していってしまう。この病気は、いきなり踊って歌っていたかと思うと突然死んでしまう奇病なのだ。その病気を研究するネイサンとレイチェルも、とうとう歌う症状が出てきてしまい・・・。
これ、面白かったなぁ。いきなり、マジメな人がミュージカルしちゃうところが、なんとも笑ってしまいました。これ、ミュージカル嫌いなタモリさんが観たら、怒るだろうなぁ。どうしてそこで歌うの??とか、踊るの??とか。ありえないんだけど、面白いの。この奇病に侵された人々はどうなるのか・・・。面白いです。
「Us 遠くて近い世界」
ある、普通の家族の風景。テレビでアニメを楽しんでいる女の子だが、いきなり父親がテレビの番組を変えて、オバマ大統領の演説の映像に。ふてくされた女の子は、母親の居るキッチンへ向かうと、いきなり爆撃音が・・・。
これは、5分しか無いお話なのですが、すごく深い話でした。平穏な日常を過ごしている私達ですが、いつ、テレビで報道されているような、テロや戦争など、恐ろしい事に巻き込まれるか判らない。映像に映っている悲惨な状況の人々を、他人事のように見ていますが、いつ自分達の国で起こるかもしれないし、自分達が彼らの戦いに手を貸してしまっているかもしれない。知らないでは済まされないのだという事を感じさせられました。
監督がいらしていて、質問などに答えてくださいました。カナダで映画の学校に行っていた時に、この映画のアイデアを思いついたそうです。その後、TV監督などをやったりしていて、今回、やっとこの企画を現実に映像にすることが出来たそうです。優しそうな監督でした。若いんだろうなぁ。(笑)
「スティーブ」
一組の男女が口論をしていると、突然、誰かが尋ねてくる。階下に住むスティーブが、水漏れを伝えに来たのだ。しかし、スティーブの態度は、どこかおかしい・・・。
この作品は、特別招待作品で、キーラ・ナイトレイとコリン・ファースが出演しています。コリンは、相変わらず、不思議なドモり男で、不思議さ満載の作品でした。キーラは、かわいいですね。内容も、不思議な感じで、結局、どうなるの?って感じです。ま、楽しめる作品だと思いました。
私は、横浜会場の「ブリリアショートショートシアター」が、超近いので、そこに行ったのですが、横浜では観れないプログラムとかもあるみたいだし、難しいんです。出来たら、どこかの地域に決めて、その地域のいくつかの会場で上映してくれれば、ハシゴが出来るのになぁ。
私、映画祭をやるのに、「川崎」って、とても良いと思っているんですけど、開催者には「川崎」って受けが悪いのかなぁ。だって、大きなシネコンが3つもあるんですよ。109シネマズとTOHOシネマズとチネチッタがあるんです。他にも、ホールとかがたくさんあるので、結構、面白いことが出来そうなんだけど。ただ、川崎と言うと、ちょっとイメージが、工業の街、労働者の街という感じなので、海外のゲストとかに来てもらうのに、ちょっとキツイのかしら・・・。難しいですよね。
横浜に来てくれたら、今、109シネマズ、ブルグ13、ジャック&ベティ、ムービル、ブリリアショートシアター、そしてMMの国際会議場があるのだから、完璧だと思うんだけどな。日産本社のショールームもあるから、スポンサーに日産さんになってもらったりしたら良いんじゃないの?サッカーのマリノスの練習場もあるし、野外の大きなイベントも出来るんじゃないの?横浜、がんばってよぉ!!
と言う訳で、ショートショートを楽しんできました。今年は、フランス映画祭と重なっているので、ほとんど観れないけど、映画祭が終ったら、ショートショートシアターの年間パスポートを買おうと思っているので、ゆっくり観に行きたいと思います。
ショートショートフィルムフェスティバル
は、6/26まで、原宿、横浜で開催しているので、ぜひ、お時間があったら、行ってみてください。無料のフィルムプログラムもあるので、調べてみてね。