先日、「テンペスト」を観てきました。
ストーリーは、
ナポリ公アロンゾーとその一行の乗った船は、突然の嵐(テンペスト)に襲われる。孤島に漂着した彼らだったが、アロンゾーの息子ファーディナンドの姿がなかった。この嵐は、島に住むプロスペラが魔術を使って起こしたものだった。かつてミラノ大公妃だったプロスペラが夫の死後、弟に大公の座を奪われ国を追われ、娘のミランダとここで暮らしていたのだ。自分を裏切った者たちへの絶好の復讐の機会を、彼女は見逃さなかった。
というお話です。
ヘレン・ミレン主演だし、有名俳優が名前を連ねていたので、楽しみに行ったのですが、なんだか、あまり面白いとは感じられませんでした。途中で眠くなってしまい、ウトウト・・・。ほんの少しだったとは思いますが、起きても、まったく話は進んでおらず、本当に疲れてしまいました。シェイクスピアって、こんな話でしたっけ・・・。
「真夏の夜の夢」系の話なので、妖精が出てきたり、悪魔と人間のハーフが出てきたりして、主人公のプロスペラは、魔法使いのおばあさん状態です。杖を振ると、嵐が起きたり、、炎の犬が出てきたり、天体が空中に舞ったり、映像は、とても美しくて、良いと思いました。デザイナーさんの映画みたい。
復讐と赦しって、線1本を隔てて隣り合わせにあるんですよね。私は、復讐するのは、悪い事ではないと思っています。酷いことをされれば、恨むのは当たり前だし、復習するのも当たり前ですよ。きれい事を言って、”悪気は無いんだから許してやってくれ”とか言う人が居るけど、悪気が無いからこそ、許せないんでしょ。悪気があれば、敵対しているという事だから、納得出来るけど。怨みを持っている人に、許してあげてなんて言う偽善者は、悪魔だと思います。復讐するなら、すればいいんです。で、ある程度の復讐が済んだら、もう一度考えてみて、今度は、自分を守ることを考えれば良いの。自分がやられたと同じ事を返したのでは、相手と同じレベルに落ちてしまいます。最低の人間に落ちない為にも、最後で相手を許すのではなく、くだらない人間相手に戦うのはバカらしいから、自分を大切にするという事です。

この映画でも、復讐劇が展開しますが、許しているのではなく、ミラノ大公としてのプライドを最後まで持ち続け、同じような復讐をしないところが、素晴らしいんですよ。シェイクスピアって、こういう話、多いよなぁ。
深い内容ではあるけど、映画としては、お薦め出来ません。面白くないんですもん。疲れちゃいます。デザインの良さのみは、ある程度評価出来ると思いますが、ちょっとね・・・。お勧めしたら、怒られちゃいそうだもん。
ヘレン・ミレンなどの、大御所の俳優さんたちを観るだけなら良いけど、ストーリーを追うのであれば、辞めてね。
・テンペスト@ぴあ映画生活
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