今日は、「ロシアン・ルーレット」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
父親が入院し、大金が必要となった青年ヴィンス。彼は、ある男が危険な仕事で大金を手にしようとしていることを知る。しかし、その男は麻薬のオーバードーズで死んでしまい、ヴィンスは家主の代わりにその仕事に参加しようと企んだ。ヴィンスが連れて来られた館には、1から17までの番号の付いた服を着せられた男たちがいた。その館では、17人の中で誰が最後まで生き残るか、大金をかけたロシアン・ルーレットが行われていたのだ。
というお話です。
激しいアクションが有るわけではないのですが、緊迫感が凄いんです。いつ、誰が死ぬか判らないし、自分が撃たれるかもしれない、自分が撃ってしまうかもしれないという恐怖が淡々と続き、そんな自分達を、冷ややかな目で見て、お金を賭けている男達が居て、そのギャップが面白いし、楽しめます。私は、とっても面白いと思いました。
お金の為に、群がってくる男たちが、すごいんですよ。自分の命を賭けて大金を手に入れに来るんですけど、その理由は、人それぞれで、一人一人にストーリーがあるんです。簡単に言うと、競馬とかと同じで、お金持ちのギャンブラーおじさん達が、ロシアン・ルーレットをする人間に、単勝で賭けるんです。それも、一口10万ドル(1000万円)、100万ドル(1億円)で賭けます。そして、ロシアン・ルーレットで死んだら負け。どんどん死んでいって、おじさん達は、どんどん生き残っている人にかけていきます。それを最後の一人になるまで繰り返します。そしてギャンブルは終わり。最後に生き残った人には、もちろん賞金が出ます。
ギャンブラーの男は、もちろん、本当のお金持ちが道楽で来ているのもありますが、なけなしのお金を注ぎ込んでくる男もいます。1回のギャンブルで、何億というお金が儲かったりするので、それこそ死に物狂いです。だから、ロシアン・ルーレットをやっているプレイヤーの方も凄いんですけど、賭けているギャンブラーおっさん達の緊迫感も尋常じゃありません。観ていて、面白いです。人間の汚いところが、とてもよく見えますね。
ロシアン・ルーレットのプレイヤーとして来る男は、もう、人間辞めますか状態の人が多いようでしたね。どうしようもなくて、最後の賭けで、運を頼りに来たような、そんな感じでした。そして、逃げたいと思いながらも、続けなくてはならず、いつ自分が殺されるのか、その緊迫感たるや、すごいものでした。
主演にサム・ライリー、他のプレイヤーとしてミッキー・ローク、ギャンブラーの一人にジェイソン・ステイサムなど、ハリウッドの癖のある役者が集まって、緊迫感あるゲームを盛り上げています。あと、ゲームのスターターの男も、観たことのある人だったなぁ。あれ、誰だっけ・・・。きっと、知っている人だと思います。
この映画、チラシにに書いてありませんが、リメイク作品です。一緒に観ていたお友達が、これ観た事あるって言っていて、調べたら、フランス映画で、「13/ザメッティ」として、2005年のヴェネチア映画祭で賞を貰っています。友達は、前の作品は、モノクロで、血だけが赤かったような気がすると言っていて、今回の方が、カラーだし、面白かったような気がすると話していました。
この作品、私は、お薦めしたい作品だと思います。とても良く、脚本が練られていて、プレイヤーとギャンブラー、生と死、勝者と敗者、それぞれの対比が面白いと思いました。そして、全編に流れる緊迫感と重い空気、良かったです。明るい映画が好きだったり、スッキリするアクションなどが好きな方には、お薦め出来ないかな。スッキリしないもん。とりあえず、単館系が大丈夫な方は、ぜひ、観てください。ギャンブル好きには、良いかも。(笑)
・ロシアン・ルーレット@ぴあ映画生活
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