先日、「アリス・クリードの失踪」の試写会に行ってきました。![]()
ストーリーは、
男が二人。路駐の車の中で、目だし帽をかぶる。女が一人。路上で襲われ車のトランクへ押し込まれる。彼女の名前はアリス・クリード。金持ちの父親を持つ20代の女である。二人の男たちは女を誘拐し、その父親から身代金をせしめようとしている。冷静で無駄のないプロの手つきで仕事をすすめ、全ては完璧に進んで行くかのように思われた…。というお話です。
イギリスの映画だからなのか、なんとも不思議な映画でした。とっても笑えるし、面白いんですけど、とにかく、こちらの予想を裏切ってくれて、”あ、その方向に行くの?”みたいな場面が幾つもありました。ちょっと、今までのハリウッドの王道映画とは違います。
出演者が3人のみで、誘拐事件の話なのに、身代金を払う方、警察などは、一切出てきません。誘拐した人と誘拐された人しか出てこないの。すごい緊迫感だし、時間が迫って来る感じが焦りを感じさせて、観ているこちらも、ドキドキします。それなのに、え?って思うような展開があって、笑ってしまうんですよね。もー、ありえないって思うような展開があり、マジで、ププッて拭いてしまいました。ストーリーは、笑うような内容じゃないのに、何でそーなる訳?って事があって、つい笑ってしまうんです。でも、映画の中では、真剣な話が続いているんですよ。(笑)
一昔前に、ジェットコースタードラマって呼ばれた話があったでしょ。そんな感じで、展開が早いです。舞台は変わらないんだけど、3人の出演者の力関係がどんどん変わっていくんです。今まで、事件を動かしていると思っていた人が、今度は、操られているだけの人になったり、その変化がとても面白いです。ですから、途中で寝ると解らなくなるかも知れません。
出演者は、あまり観たことのない人ですが、誘拐犯のリーダーのヴィック役のエディ・マーサンは、結構、単館系の映画に出ている人だと思います。顔を知ってました。刑務所帰りっていうのが、とっても合っているような雰囲気で、上手かったですね。アリス役のジェマは、色々な映画に出演しているみたいだけど、化粧が濃いし、顔を袋で隠されているから、あまり解らなかったけど、トンでもない金持ちの娘っていう雰囲気がピッタリでしたね。この女が、ムカつくんだよなぁ。ダニー役の人は、キレイな顔をしていて、気が弱そうに見えるけど、その役は、見た目よりはズル賢い役割でしたね。
面白い映画だと思いました。単館系の映画としては、お薦め出来る作品だと思います。私は、結構、笑いました。もー、ネタバレしたいけど出来ないっ。映画の途中で解った方が、面白いもん。お楽しみにね。6月11日公開です。![]()
・アリス・クリードの失踪@ぴあ映画生活
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