イタリア映画祭、11作目は、「星の子どもたち」を観ました。
ストーリーは、
労災で友人を亡くした港湾労働者、アルバイトで糊口をしのぐ失業中の元教師、刑期を終えたばかりの中年男。それぞれに人生に失望し、政治に対する不満を抱いていた。労災の未亡人を助けるべく、大臣の誘拐を企てるが、誘拐したのは大臣の政務次官。気づいた時には、既に大事になってしまっていて、引き返すことは出来ない。元教師の革命家かぶれの従弟と、特ダネを掴みたい女性レポーターを巻き込んで、逃走劇が始まった。
というお話です。
この映画、コメディで、笑わせてくれるのですが、どーも、笑いのツボが違うのかなぁ。笑えるところも多いんだけど、いま1つ、のめり込んで楽しめない感じでした。どうしてかなぁ。面白いんだけどねぇ。オッサンが濃い目だったからかなぁ。
誘拐でお金を要求して、労災で夫を亡くした奥さんにお金を渡そうと思って、誘拐するんですが、計画がずさんすぎるんですよね~。ずさんと言うか、もう、行き当たりばったりですね。コメディだから、まぁ、いいんだけど、どーも面白いっていう展開に思えませんでした。
誘拐した次官が、とても良い人で、犯人と仲良くなったりするんだけど、その仲の良さも、中途半端なんですよね。仲良くするなら、もっと近づけばいいのに、ちょっと引き目だし、かといって、酷い扱いをする訳でもなくなんです。そんな適当なことやってるんだったら、早いとこ、開放しちゃえば良かったのになぁ。手際が悪いのよ・・・。
ハチャメチャで、何故か、人質を隠したマンションの住人たちまでも、政府に不満があるからって、協力する始末・・・。ちょっと、何がやりたいんだか、途中で解らなくなってきちゃうんです。本当の目的は、なんだったの?政府に一泡吹かせたかったの?それともお金?それとも・・・。
出演者が動きすぎるので、ちょっと観ている方が疲れてしまうんですよ。ある程度、一定の場所を動くか、前もって下見とかしていてくれれば、観ている方も、”あ、ここに来たのね。”とか、判るのですが・・・。一体、どこに来たのか、どれくらいの距離なのか、わかんないんですよね~。辛かった・・・。
この作品、あまり考えずに観るだけなら、楽しめると思いますが、誘拐の意味などを深く考え始めてしまうと、疲れてしまうので、どうかなぁ・・・。日本公開するのかなぁ・・・。私は、ちょっと難しいのではないかと思いましたが・・・。