今日は、「キッズ・オールライト」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
同じ父親を持つジョニ(ミア・ワシコウスカ)と弟レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)は、それぞれの母親と一緒に仲良く幸せに暮らしていた。そんなある日、自分たちの父親ポール(マーク・ラファロ)の存在が気になり始めた姉弟は、2人で彼を訪ねる。そのことがそれぞれの母親ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)に知れたことから、家族の関係がきしみだす。
というお話です。
レズビアンの夫婦が、子供を作る為に精子提供を受けて、子供を生んでから18年、子供達が父親探しを始めて、精子提供者と会うことに・・・というお話なのですが、あまり身近に無い状況なので、イマイチ、馴染めないというか、理解が出来ませんでした。
同性愛でも、何でも、愛し合っていて、家族になって、子供を儲けるのは理解出来るし、ステキなことだと思うのですが、例えば、レズビアン夫婦の浮気って、女性とするものという気がするのですが、両刀(男性もOK)とかなってくると、なんだか、ワケが判らなくなってくるんです。難しいんですね。自分のレズビアンの相手が、男性と浮気しても、同姓じゃないから、良いのかなって思うんだけど、それも嫉妬するんですね。う~ん・・・ノーマルの人間から観ると、例えば、自分の夫が、男性と飲みに行ったり、泊まりに行ったりしても、別に、気にならないんだけど、このシチュエーションで行くと、それに嫉妬するって事ですよね。う~ん・・・、解らん・・・。ま、気持ちの問題もあるんだろうけど・・・。
ちょっと、普通と違った愛の形を見せてもらったような感じで、不思議だったけど、でも、親子の愛は不滅だなって思いました。今、親によるDVや性的虐待などで苦しんでいる子供が多い中で、こういう同性愛の夫婦の方が、結構、子供に対しての教育とか愛は、まもとなのかも、なんて思ったりしてしまいました。二人が、本当に、深く深く、子供を愛しているのだということが、じーんと伝わってくる映画です。
精子提供だけの父親と会うのですが、やっぱり、産み(?)の親より育ての親と言う様に、ただ、遺伝子の親というだけより、子供の頃から、ずっと見守ってきた親の方が、子供への愛は大きいのだということが、とても良く描かれていました。もちろん、子供は、本当の親に会ってみたいと思ったりするだろうけど、小さい頃から自分をずーっと見守ってきてくれた親の方が、どれほど苦労して育ててくれたのかということが、大人になれば必ず理解出来るんです。
笑える部分も多くて、楽しみながら、ほんわり暖かくなるような内容で、家族って良いなって思える作品です。アクションなどは無く、ゆっくり、しっとりした映画です。単館系映画が好きな方にはお薦めしたいです。淡々と話が進んでいくので、慣れていないと眠くなると思います。
同性愛がある程度わかる方が観ると、もっと理解出来るのではないかなぁ・・・。
・キッズ・オールライト@ぴあ映画生活
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