今日は、試写会を辞めて、「ヘヴンズ ストーリー」を観に行ってきました。4時間半もの長い映画で、途中で休憩がありました。今週しか上映してくれないので、泣く泣く試写を諦め、観に行ったんですよ~!
ストーリーは、
8歳の少女のサトは、友だちと海水浴中に両親と姉を殺害さる。ひとり残されたサトは、ひとり暮らしの祖父ソウイチに引き取られることになる。ひとり息子を育てている警官のカイジマは、他人には言えない副業をしている。春、まだ雪が残る東北の鉱山跡で“仕事”をこなしていた。バンドでギターを弾いているタエは、父の暴力のせいで片耳が聞こえない。ある雨の日、鍵屋のトモキと知り合う。
というお話です。

全部で9章から構成されており、4時間38分の大作です。玄人の映画人には、評判が良いようですが、ハッキリ言って、普通に映画が好きな人には、あまりお薦め出来ません。内容については、今までにも何度もテーマにされてきたものだし、それほど目新しいとは思えませんでした。ただ、4時間以上、じっくり描いているので、これでもかって言うほど伝わるように作られています。私は、アップが多くて長いことが気になりましたが、まぁ、4時間半もあるんだから、長くなっちゃうよね~。
何人もの人間が出てきて、人を殺してしまっったり、家族が殺されてしまったり、復讐したり、と進んでいきます。そして、ちょこっとづつ、人物が繋がっていることがわかってくるんです。殺した方も殺された方も、それぞれ人生があって、理由がある。でも、お互いが自分の方向からしか見れていないから和解なんて考えられないですよね。良くテレビで弁護士とかが、もっともらしい事を言うけど、じゃ、あんたの家族が殺されたらどうなの?って言いたくなります。被害者の気持ちを解れと言っても無理だろうけど、せめて新たに傷つけるのは人間として間違ってませんか?そんな事を思わされました。
この映画観ていて、監督は、女性に偏見を持っているのかなって思えてしまいました。出てくる女性、誰もが、自分中心に考えていて、人のことを思いやるということをしていないように見えたからです。家族を殺された女の子は、自分の代わりに復讐してくれることを他人に強要するし、若年性アルツハイマーの女性は、自分に忘れたくないような思い出が無いことを悲しみ、無理に犯罪者と関わりを持とうとするし、ロックをやっていた女性は、自分が間違っていることを棚に上げ、自分にハンデがあるからダメなんだって言い張るし、人のお金を当てにしている女性は、お金を貰えるのが当たり前だと思っていて、自分では一切働こうとしなかったり、もー、なんか、欠陥だらけというか、ちょっと頭がおかしいのって思えるほど、変でした。こんな女達、居ないと思いたい。私の周りには、こんなに自分中心で考えている女って居ないです。
映画としては、私は、どちらかと言うと、好きな方だと思います。人間というものをじっくり描いているし、人間は、憎しみだけでは生きていけないということを教えてくれているので。でも、この4時間以上というのは、やっぱり映画として一般公開するには、ダメだと思います。人間の集中力が持続出来るのは、大体2時間から3時間でしょ。それ以上になると、どんなに素晴らしい映画だと批評している方も、どこか抜けてしまっているのではないかな。全ての場面を説明は出来ないと思いますよ。同じような内容で2時間で素晴らしく収めている作品もあるので、もう少し、商業ベースに乗せるよう、考えた方が良いと思いました。
映画って、人に観てもらって、人に理解してもらって”なんぼ”だと思うので、映画を作る人だけのマスターベーション的な作品は、難しいですね。人には、あんまり薦められないです。
スミマセン。ハッキリ言って、面白いと言い難く、あまり万人にはお薦め出来ません。有名俳優がたくさん出てくるし、見所が無い訳ではないけど、いかんせん長すぎます。普通に映画好きな人に薦めると、半分以上寝たよって言われそうだし、あの女の子はどうして救急車を呼ばないの?とか、なんであの男は家族を守らないの?とか、後から質問攻めに合いそうな気がします。(笑)
興味があったら、一度、ご覧になってみてください。DVDが出たら、何度かに分けて観れば、面白く観れるかもしれません。
・ヘヴンズ ストーリー@ぴあ映画生活
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