今日は、「私の愛、私のそばに」の試写会に行ってきました。
特別試写会だったようで、鳩山前総理御夫婦と俳優など関係者がいらしていました。
ストーリーは、
実家の葬儀社で働くジス(ハ・ジウォン)は、ある日、唯一の肉親を亡くしたばかりの難病の青年ジョンウ(キム・ミョンミン)と幼いころ以来の再会を果たす。お互いのことを話すうちに打ち解け合った二人は、やがて結婚。しかし、そんな幸せの絶頂で、ジョンウの容態が急変してしまい……。
というお話です。
泣く泣くと言われると、へそ曲がりなので泣きたくなくなるのですが、今回は泣けました。
みなさん、筋萎縮性~という病気、ご存知ですか?私は、パーキンソン病と区別がついてなかったのですが、原因から症状まで、随分違うようです、というか、原因が判っていないらしいです。でも、同じように、身体が動かせなくなって、呼吸困難になり、亡くなるそうです。その病気にかかってしまった青年を愛してしまうというお話です。
最初の方は、まだある程度ジョンウの身体が動くので、普通の恋愛映画のように、楽しい日々を過ごします。そこら辺は、眠くなってしまいました。だけど、段々とジョンウの身体が動かなくなり、脳の機能も低下して、怒りっぽくなったり、ウツっぽくなったりして、ジスは苦しみます。愛しているのに、イヤな事ばかりだし・・・。
そして、入院しているので、お金の問題も出てくるんです。難しい病気なので、治療に時間もお金も掛かり(治療法はほとんど無いんだけど・・・。)、健康な家族も、苦しめられてくるんです。それなのに、安楽死は認められないし、もう、どうしたらいいのか分からない状態で、行き詰ってしまうんです。これって、実際の病気の方達も、同じ苦しみを味わっているのだと思うと、なんて言って良いか・・・・。本当に大変です。
死に向かっているジョンウと、彼を愛して、彼と一緒に居たいと願っているジスと、同じ病室に居る何人もの似たような病気の人。もう、かわいそうとか言うのではなくて、健康な自分で良かったという感謝の気持ちと安心する気持ちで一杯になりました。人は皆、自分の身に降りかかってこなければ、本当の苦しさは解らないんですよね。そして、解らないことって、幸せなことなのだと思います。
死んでいく彼を、最後まで愛して、尽くしていくジスと、彼女を残して自分が死ぬ事を悔しいと思いながらも、彼女の幸せを願う彼。あまりにも悲しい二人で、涙が流れました。
私は、お薦めしたい作品だと思います。でも、単館系なので、王道が好きな方には、ちょっと退屈かも知れません。なんたって、病気物ですからね。
二人の、別れが判っていても愛さずにいられなかったという姿を観てきてください。
・私の愛、私のそばに@ぴあ映画生活
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