先日、「完全なる報復」を観てきました。
ストーリーは、
クライド(ジェラルド・バトラー)は自宅に押し入った強盗に妻と娘を殺害され、自身も刺されて重傷を負う。犯人二人は逮捕されたものの、フィラデルフィア随一の有罪率を誇る敏腕検事ニック(ジェイミー・フォックス)は確実に有罪にするため司法取引を持ちかけ、結果主犯格の男が数年の禁固刑で済んでしまう。法の矛盾に怒りを覚えたクライドは、法に復讐することを誓う。
というお話です。
この映画、原題は「Law Abiding Citizen」というもので、訳すと「市民を守る法律」かな?だから、報復とかとは違いますよね。法律は市民を守るのか?とか、法は人民の味方なのか?ということを言いたかったのだと思います。復讐を描きたかったのでは無いんじゃないかな。
内容は、確かに、深いところを突いていました。日本もそうですが、法律には、必ず抜け道があります。どんなに凶悪犯でも、表向きに犯罪者に出来ないことが出てくるんです。だから、犯罪が無くならないんです。解りやすいもので言うと、精神疾患があるからとか、反省してるからとか、未成年だからとか・・・。そんなの、誰でも演技出来るでしょ。未成年なら何しても良いのかっ!!本当にいい加減にしないと、そのうち、自分の身を守るために銃を自宅で持つことになりますよ。
自分の妻と子供を殺されたのに、結局、殺人犯を野放しにする事になってしまったら、そりゃ、報復しますよね。クライドもすごい報復の仕方をするのですが、観ていて、とっても気持ちよかったです。酷くグロい殺し方をするんだけど、いい気味だと思いました。私も、家族を殺されたら、全財産、全力を使って、相手に報復すると思います。もちろん、自分が罪に問われるようが、関係ないです。
クライドは、自分が犯罪を犯しても、罪に問えないように、法律を勉強し、検事ニックを追い詰めていきます。クライドは、ニックに、君たちに復讐するんじゃなくて、法律に報復しているんだと言い放つんですが・・・。う~ん、どう観ても、個人的な怨みで、妻子の裁判に関わった人間に復讐しているとしか思えないんだよなぁ。法律の穴を突いて、逃げおおせて、相手を笑い倒すなら解るけど、なんだか、違うんです・・・。

ネタバレ出来ないので、ラストは書けませんが、謎解きで、”ええ~!!(笑)”ってなります。いくら10年の時間があったからって、それは無いでしょ~!!(笑)でした。私は、結構、そこでガックリ来て、熱が冷めたというか、トーンが下がってしまいました。そして、謎解きの後のラスト・・・。やっぱり、トーン下がりのままでした・・・。途中までは、ジェラルド・バトラーがどうやって報復しているのか、すごく楽しみで、盛り上がっていたのですが・・・。最後まで、レクター張りの恐怖の天才大王でいて欲しかったなぁ。
筋肉モリモリの身体を惜しげもなくみせてくれて、ジェラルド・バトラーさん、ありがとう!!胸毛はイヤだけど、モリモリの胸はごちそうです。締まったオシリもサイコー!!アクションも観たかったなぁ。
最後はトーンが下がりますが、それまでは、謎が謎を呼び、面白いです。迫って来る感じで、次に何をするのかと思って、ドキドキしますね。面白いです。極悪ジェラルドくんと、弱弱ジェイミーくんを観て来て下さい。ちょっと残酷な場面があるので(生では出ないけど・・・。)、あまりそういうのがダメな方は、辞めた方が良いと思います。
・完全なる報復@ぴあ映画生活
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