6日目の2作目は、「エッセンシャル・キリング」を観ました。
ストーリーは、
アフガニスタン駐留の米軍に捕えられたモハメドは、ヨーロッパの秘密の拘置所に送致される。しかし乗っていた車が衝突し、自由の身となったモハメドは、雪に覆われた森に逃亡する。そこは彼が知る砂漠の故郷とはかけ離れた世界だった。公式には存在していない軍に容赦なく追跡されるモハメドは、生き残るために殺すことを迫られる。
というお話です。

イエジー・スコリモフスキ監督の新作です。去年、イエジー監督は審査員でこの映画祭にいらっしゃいましたよね。この作品は、ヴィンセント・ギャロを主演に向かえ、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞と主演男優賞を貰いました。

いや~、ギャロがすごい迫力の演技なんですが、雪の森の中をずーーーーっとさ迷う映画なので、眠くなりました。もちろん、映画として凄いのは解かるし、サバイバルというのはこういうのを言うのだろうなぁって思うけど、でも、眠くなりました・・・。
アフガンで捕まって、米軍に捕虜収容所に送致されたら、グアンタナモの話もあるし、逃げ出すのは当たり前ですよね。この映画のモハメドさんも、もー、ほとんどセリフも無く、ずーっと逃げています。一体、何時になったら、どこかにたどり着くの?って何度思ったことか・・・。途中で動物に襲われたり、釣りをしているおじさんの魚をひったくって食べたり、必死で逃げるってこういうことなんだろうなってこちらにすごく伝わってきました。
でもー、話が進まないんだよ~っていうか、何を訴えたいのか、良く解からず・・・。監督は、戦争を安易に描くのではなく、大自然との壮絶な闘いを徹底的に描いたドラマティックファンタジーと呼んでいるそうです。確かに、自然との壮絶な闘いでしたよ。超壮絶です。でもね、でもね、疲れます・・・。
凄い賞を貰っている作品なんですけど、私は、ちょっと感情移入が出来ませんでした。疲れてしまいました。映画の玄人には、素晴らしい映画なのかなぁ。あんまり、楽しい映画だよってお奨め出来ないなぁ・・・。
ヴィンセント・ギャロを観に行くなら良いかもしれません。
