今日は、「おにいちゃんのハナビ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
病弱な華の療養のため、須藤一家は5年前に東京から片貝町に引っ越してきた。9月9日、毎年、世界一の花火が打ち上げられる“片貝まつり”の日、華が急性白血病による半年間の入院生活を終え帰ってくると、兄・太郎は自室に引きこもっていた。心配した華は、太郎を応援し、アルバイトを始めさせ、新生活をスタートさせる。その冬、華の白血病が再発。容態は前回よりも確実に悪化していた。華は、片貝に引っ越してきた5年前、家族4人笑顔で見た花火への思いを太郎に告げる。そんな華の思いを知り、太郎は苦労しながらも花火大会に参加するため成人会への参加を認めてもらう。だが、華の容態は悪化し、帰らぬ人となってしまう。そして・・・。
というお話です。
この作品、良かったです。感動しました。泣きました・・・(/_;)
実話を基にしたお話で、国本監督がテレビドキュメンタリーで見たエピソードを膨らまして映画にしたそうです。
映画の構成がとても良くて、日常のエピソードと、非日常である病気との闘いが、交互に組み合わせてあって、そのギャップが、家族を失うということの悲しさや辛さを深く心に刻み付けてくるんです。良くある普通の病気の女の子のお涙頂戴映画とは違いました。病気の妹はいつも明るくて、悲劇的に倒れるとかは無く、精一杯生きて、あっという間に居なくなってしまいます。残された家族がどうやって悲しさを浄化していくかということが、とても丁寧に描かれていて、感動を誘うんです。再生の映画ですね。ですから、観ているこちらも、明るい未来に向かえるような、そんな気持ちで終われるんです。
美しい新潟の風景、四季と、花火大会の映像が素晴らしいです。驚いたのは、企業が花火を上げるのではなく、住民が色々な思い出奉納するものだと紹介があり、そんなステキな花火大会もあるんだなぁと思いました。技術は判りませんが、花火大会に対する人々の気持ちは、世界一の花火大会なのでしょうね。
妹役の谷村さんは、とっても明るくて前向きでポジティブな考え方を持つ少女で、兄役の高良さんは、暗くて無口でネガティブな考え方なんです。この対比も面白かったですね。身体の弱い妹のせいで、いきなり転校させられて友達も出来なかったと思っている兄を、妹が一生懸命再生させます。掛け合いがとっても面白いですよ。ウジウジしている引き篭もりの兄が、だんだんと明るく変わっていく様を、とっても上手く高良くんが演じています。上手いですね。脇を固める両親の宮崎さんと大杉さん、他、たくさんの俳優さんに支えられて、素晴らしい映画になっています。
この映画、どうして全国ロードショーじゃないのかな。すごく面白くて感動作なのに・・・。とっても良い映画です。私は、すごくお薦め映画です。ぜひぜひ、観ていただきたい映画です。そこら辺の少女病気物映画とは違います。芯が通っていて、ステキな映画に仕上がっているので、映画館でご覧下さいね。
・おにいちゃんのハナビ@ぴあ映画生活
おにいちゃんのハナビ - goo 映画
「おにいちゃんのハナビ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
