今日は、「十三人の刺客」の完成披露試写会に連れて行ってもらいました。
ストーリーは、
島田新左衛門の下に集められた13人の刺客は天下万民のため、将軍の弟・松平斉韶に一世一代の戦いを挑む。生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返し、幕府の権力を我が物にしようとする史上最凶の暴君・斉韶。その軍、総勢300人超。斉韶の名参謀にして新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛との知力を尽くした戦いを制し、斉韶暗殺は果たせるのか。参勤交代の帰国の道中、要塞へと改造された落合宿で、想像を絶する壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。
というお話です。
これ、昔の映画のリメイクなんですね。昔の映画も観たくなりました。
素晴らしきイケメン?集団十三人が、徳川将軍の弟を暗殺に行くのですが、相手の出方を読んで、策略を練って、決戦に挑むのですが、すごく策略を練った割には、結構、決戦がしんどそうだったのが、少し笑ってしまいました。それだけ練ったんだったら、もっとダイナマイトとかでバンバンやっちゃえばいいのにね~。もう少し、敵を減らしてから、刀で戦えばいいのに。ま、それだと、あの壮絶な戦いにならないからかもしれないけど、でも、冷静になると、ちょっと笑ってしまいます。
私、本当に地図が解からなくて、明石から尾張に行って、落合が、越前がどーのこーのって言われても、一体、どこのこっちゃって言う感じで、そこが解かりませんでした。もっと歴史の地図を勉強しておけば良かったなぁ。そうすれば、作戦の内容も良く解かったと思うんだけど、どうしてそこを曲がるとそこなの?って感じで、策略の面白みが半減してしまいました。もう一度、勉強してから観に行ってみようかしら。
ラスト50分は、壮絶な戦いシーンとなるのですが、その中で、一部、CGが使われている所があり、そこがダメダメでした。まぁ、CGでやるしかなかったというのは理解出来ますが、CGの出来が悪かった・・・。あんなにリアルに戦いを表現してきたのに、ここの場面で、ガクッときます。ちょっと残念です。でも、他のシーンは、凄かったな。時代劇の玄人の方は難しい事を言うのかもしれませんが、私は、この時代の侍が、ほとんど人を切った事が無くて、初めて人殺しをするという戦いのシーンなので、あまり慣れていないような殺陣であるほうが、それらしいと思いました。
役所さん、伊原さん、松方さんは、戦った事のある役だったので、殺陣は凄かったですね。伊勢谷さんの役は、刀を使わない役で、面白かったです。他、9人は、戦いながら人切りに慣れて行き、段々と上手くなる感じで良かったですよ。石垣くんは、”あずみ”で慣れていたのか、あっという間に2刀流してました。(笑)

とにかく、刺客側は、カッコイイイケメン軍団なのですが、敵対する将軍軍団は、ほとんど顔が出ず、数だけは多くて、出るのは市村さんとゴロちゃんぐらいかな。いや~、ゴロちゃん、素晴らしいです。今回の映画は、もちろん刺客側のイケメンと、極悪ゴロちゃんの戦いですが、極悪ゴロちゃんが見どころです。だって、あの優しそうなゴロちゃんが、優しく微笑みながら人殺しするんですよ。私、スマップの中で、どんな役でもこなせるのはゴロちゃんだろうと思っていたけど、これほど役の幅が広いとは驚きでした。
ゴロちゃん演じる、将軍の弟である斉韶(なりつぐ)は、子供の頃から全て、お手洗いまで周りの者がやってくれて、何も文句を言う人も居ない、相手にしてくれる人も居ない、すごくかわいそうな人間なんだろうと思うんです。だから、面白くない人生だと思っていて、他人にも残酷に、そして自分にも残酷になっていったんだろうと思えるような人物でした。刺客側の人物像は、国の為に自分の命を賭して戦うという同じ目的のために進んでいるので、それほど描かれていないのですが、将軍側は、細かく描いていました。だから、極悪非道な暴君なんだけど、どこか寂しげなかわいそうな人物であり、その周りにいる者も、幸せそうではないというような気持ちが伝わってくるような作りになっていました。
この将軍弟、斉韶の人物像って、今の若い子の姿を反映しているように見えました。親からなんでも与えられるけど遊んでもらえず、何か悪い事をしても怒られず、危ない事から離されて、大人になってくると、楽しい事なんて何も無い、面白くない毎日。やる事ないから、薬に手を出したり、自殺の真似事をしたり、人を傷つけたりして面白がる。本当に、この将軍の弟と同じです。この映画を観て、自分の事をもう一度見直したほうが良いと思います。自分勝手に生きていると、必ず報いが来るんです。それが、明日なのか10年後なのか。早く気が付いて、自分の道を修正すれば、まだ間に合うかもしれませんよ。
私は、この作品、面白いと思いました。昔の映画は、まだ観ていないので比較が出来ませんが、日本の時代劇として、若い人が楽しめるような作りになっています。時代劇というと、年齢の高い方みたいな雰囲気がありますが、これは、若者が楽しめるような、そんな作品です。もちろん、年齢が高い方でも楽しめますよ。ただ、酷い戦いのシーンがあるので、子供には、ちょっと観せたくないですね。
私は、お奨め作品の一本としたいと思います。ぜひ、その目で、イケメン刺客軍団 VS ゴロチャン軍団 を楽しんできて下さい。あ、イケメンだけど、六角さんと古田さんが入っています・・・。(笑)いやぁ~、ゴロちゃん、極悪ですよ~。こんな極悪な殿様、久々に見たよ。いや、これほどは無いかも知れない。
上映前に、舞台挨拶があり、
役所さん、山田さん、伊勢谷さん、松方さん、沢村さん、伊原さん、古田さん、波岡さん、六角さん、近藤さん、石垣さん、窪田さん、そして、稲垣さん(ゴロちゃん)、市村さん、そして 三池監督がいらっしゃいました。
内容は、明日のワイドショーか、映画サイトの記事を見て下さいね。でも、ゴロちゃんが映っている写真は無いと思うけど・・・。素晴らしい男祭りでした。ごちそうさまでした。しあわせ~。
そういえば、伊勢谷さん、”あしたのジョー”の力石の為のトレーニングで、体脂肪が3%になったとか。信じられない~!!3%ってなに~!!塩分じゃないんだから~!!
笑えたのは、古田さんの頭が大きかったのと、伊勢谷さんの頭が超小さかったことかな。(笑)
・十三人の刺客@ぴあ映画生活
十三人の刺客 - goo 映画
「十三人の刺客」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
