「闇の列車、光の旅」 南米の貧困から抜け出す手立ては無いのか・・・ | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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先日、「闇の列車、光の旅」を観てきました。電車


ストーリーは、

サイラ(パウリナ・ガイタン)は、父と叔父とともにホンジュラスを出て自由の国アメリカを目指す。3人はどうにかメキシコまでたどり着き、米国行きの列車の屋根に乗り込むことができる。ほっとしたのもつかの間、ギャング一味のカスペル(エドガール・フローレス)らが、移民たちから金品を巻き上げるために列車に乗り込んで来て……。

というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-列車1

南米って、どうしてこんなにも貧困な人が多いのかしら。農作物とかが育たないから?日本では、南米のニュースって、大きな事故とか事件以外は、あまり報道されないでしょ。情勢とかが、あんまり解からないから、どうしてこんなギャングみたいなのが多くて、子供まで銃を振り回すような事が起きてしまうのか、信じられません。

そんな南米の生活から抜け出したいサイラの家族は、アメリカ行きの列車の屋根に乗って新天地を目指すけど、簡単じゃないんですよね。そんな時に、出会ったカスペルという男は、危ないヤツだって解かっているけど、なぜか憎めない。ありがちな話ではあるけど、背景が全然違いますよね。あまりにも、極限ギリギリのところで、生き繋いでいる彼らに、引きこまれていきました。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-列車4

まだ、小学生のような子供がギャングの一員になって、人殺しをしてくれば一人前だって言われるんですよ。こんな社会が、今、あるなんて、許せないです。そんな子供達が大人になっても、まともになる訳ないです。そういう人間達が居る社会で、普通に暮らしていこうと思っても、そりゃ、無理ですよ。アメリカにも逃げたくなるのは当たり前です。そして、普通の人がアメリカに移民して居なくなれば、ギャングの商売が成り立たなくなり、自分達も生活できなくなるという事が理解出来ていないというか、そういう教育を受けていないなんて、国として、アウトじゃないですかっ!!もー、ちょっとは考えてよっ!!

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-列車2

と怒っても仕方ないので続けましょう。

映画としては、面白いと思いました。列車に乗って移動するスピード感、ギャングから負われて逃げるスピード感、国境警備隊から逃げるスピード感、この3つのスピードと、時折見せる少年少女の休息の場面が、交互に出てきてメリハリがあり、それを照らす強い太陽の光が、南米だと感じさせてくれます。まだ、荒々しいというか、スマートな映画にはなっていませんが、この先が楽しみな雰囲気が感じられるものでした。この監督、若いのかなぁ。そして、映像が、とってもキレイですね。太陽が強いということもあり、光と影の使い方で、明暗が強く出て、これがまた、良いんです。


でもね、はっきり言って、救いがある映画の方が好きなので、この映画は辛かったです。まぁ、まったく無い訳じゃないんだけど、でも、それは国の救いにはならないし、何も変わらないって思って、悲しくなりました。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-列車3

この映画も、観る人を選ぶ映画です。残酷な場面も多いので、そういうのがダメな方は辞めてくださいね。救われる映画でもないので、元気な時に観ないと落ち込みが酷くなりそうです。映画祭などで賞を貰うような映画が好きな方には、お奨め出来るかな。映画を観て、めいっぱい、難しい事を語りたい人向けかも。カメ




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