先日、「シュアリー・サムディ」を観てきました。小栗監督初作品です。
ストーリーは、
タクミ、キョウヘイ、シュウト、カズオ、ユウキの5人は、バンドを組み、文化祭に向けて練習に明け暮れている。だが、突然文化祭が中止になったことを知り、抗議するために狂言の爆破予告をして高校を占拠する作戦を企む。作戦は成功し、校長に文化祭復活を約束させるが、爆破事件が本当に起きてしまう…。それから3年。タクミたちは自分たちが引き起こした事件が、他の人の人生も大きく狂わせたことを知る…。
というお話です。
色々なレビューを見ると、あまり評価が良くないように見受けられましたが、私は、初監督作品としたら、良い方ではないかと思います。映画の薦め方としては、内田監督の「運命じゃない人」とか「アフタースクール」、本広監督の「サマータイムマシンブルース」みたいに、話が進んでは戻るという形ですよね。でも、今回は、コメディだけでなく、結構、真剣な話も盛り込まれていて、そこら辺の鬩ぎ合いが難しかったのではないかなぁ。思っていたより、話もちゃんと進んだし、ま、ご都合主義もあるけど、でも、映画ってこんなもんでしょ。

若い頃の失敗って、結構、後まで響く事ってあるよなーって典型ですよね。ま、爆破は酷いけど、でも、若い頃って、どこまでだったらやっても大丈夫っていう境界線みたいのが、良く解かっていないんですよね。それが、良く表現されていたと思います。で、後から考えると、どうしてあんなことやっちゃったんだろうって後悔するの。その時は、ほんのくだらないちょっとした事だったんだけど、今思えば、あれさえやらなければ、もう少し今が変わっていたかもなんて、年齢を取るとたくさんあるでしょ。でも、そんなこと考えてても進まないから、どこかで吹っ切って、今の自分が一番自分らしくて好きって思えるようにならないとね。そういう成長が、よく描かれていたと思います。バカっぽいシチュエーションとか多いけど、でも、良いと思います。
確かに、色々な内容を盛り込み過ぎた感はあるけど、でも面白かったし、最初は、こんなもんじゃないですか。だんだん、映画を撮って行く内に、色々な削ぎ取り方を覚えて、良くなっていくのだと思います。
どんな監督も、最初から完璧な100%面白い映画を作っている方なんていないでしょ。段々と良くなっていくのだと思います。たまたま、小栗監督は、芸能界経験が長いし、人気も既にあるから、全国公開にもなったし、期待が高いのかもしれないけど、まだ、1作目の新人監督ですよ。温かく応援してあげて、大きく育ってから、文句を言うとか叩くとか、したら良いのではないでしょうか。
私、小栗くん好きですけど、今回は、俳優の彼ではなく、新人監督の作品として観たつもりです。ちゃんと笑えたり、悲しかったり、ムカついたり、内容にのめり込んで観れたので、良かったと思いますよ。

私は、軽く観るには、まぁ、お奨め出来るかなぁと思いました。超お奨めとは言えないけど、でも、すごい俳優さんたちがたくさん出てるし、楽しめるのではないかなと思います。この凄い俳優さん方は、俳優小栗くんの力だよね~。ま、楽しんできて下さい。
・シュアリー・サムデイ@ぴあ映画生活
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