先日、お友達に誘われて、「バード★シット」という古い映画を、映画館に観に行ってきました。
ストーリーは、
テキサスのヒューストン。完成したばかりの屋内野球場アストロドームの地下に、ブルースターはひっそりと住んでいる。彼は自分の力で空を飛ぶために、翼のついた装置の開発や肉体のトレーニングに余念がない。そんな彼を支えているのが、鳥の化身のような謎の女性ルイーズ。そんな中、謎の連続殺人事件が発生。被害者はすべて“鳥のフン”にまみれていた。腕利きの刑事がサンフランシスコから呼ばれ、捜査を始めるが・・・。
というお話です。
古ーい映画なのですが、とっても新しい感覚で観る事が出来ました。こんな昔に、こんなにシニカルな内容の映画を作っていたんだと驚きました。面白いんだけど、恐いんですよ。ブラックユーモアなの。
アルトマン監督って、すごく有名みたいで根強い人気があるとのこと。実は、今まで、アルトマン監督の作品を観た事が無かったんです。映画好きと言いながら、恥ずかしい・・・。これから観なきゃね。
空を飛ぶことを夢見る少年ブルースターが、母親のように寄り添うルイーズという女性に守られながら、社会に害をなす人間を排除し、夢を実現させるべく、研究を続けていきます。このブルースター、超純粋なんです。ルイーズという女性が守っているのですが、この女性、背中に羽を捥いだ様な傷があり、天使だったんじゃないかなーって・・・。彼女は、ブルースターに純粋であれば、空を飛べるわよって話していて、彼の純潔を保つように教育しているんだけど、思春期の男の子は、どうしても女性に興味を持っちゃいますよね。その少年の心の揺れ方がとっても面白くシビアに描かれています。
ルイーズとブルースターの周りに、必ずカラスが付いてきていて、カラスが糞をかけた人を殺すんですよねー。それが、なんか、笑っちゃうんです。凄い事件なのに、笑っちゃうんですよ。なんだんだろ、これ・・・。鳥のフンって、水っぽいけど固形物なんですよ。そのビチッていう感じの落ち方が、なんとも言えず笑えるの。
人間を鳥の生態に当てはめて、教授のような人が解説してくれる場面が、ところどころで挟まれてくるんですが、それはそれで笑えるんだけど、ちょっと理解出来ない感じもありました。
どうなんだろ。面白いんだけど、あまり良く理解が出来なかったというのが本音です。少年は、純粋であれば、檻=ゲージから外に出て、羽ばたいていけるけど、少しでも欲望などを抱いてしまったら、もう、羽ばたいて空へ登っていく事は出来ないのだ。ゲージから出る事は出来ない。もう、人間にしかなれないという事なのかなぁという理解をしたのですが、正しかったのかなぁ。今まで、あまり観た事のない雰囲気の、私にとって新境地の映画でした。もし、良かったら、皆さんもご覧になってみたらいかがですか?現代の映画とは、ちょっと雰囲気が違って、逆に新しい気持ちがするかも知れませんよ。
・バード★シット@ぴあ映画生活
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