今日は、「アウトレイジ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
関東一円に勢力を張る巨大暴力団組織・山王会組長の関内のもとに、一門の幹部が集結していた。その席上、関内は若頭の加藤に、直参である池元組の組長・池元と直系ではない村瀬組との蜜月関係について苦言を呈す。そして、加藤から村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、その配下の大友組組長・大友に“厄介な”仕事を任せる。こうして壮絶な権力闘争が幕を開けた…。
というお話です。
北野監督の王道ですよ。このスジのお話って・・・。やっぱり、面白い。北野監督の作品は、結構、好き嫌いがあるようですが、私はどちらでも無いので、素直に観てきました。今回の作品は、面白いと思いました。話もまとまっているし、そんなに突飛な展開も無く、ちゃんとスジが通っています。流れるように勢力が行ったり来たりして、誰がトップに行くのか、誰が落ちるのか、殺るか殺られるかの世界がとっても面白く描かれています。
バイオレンスアクションと言いながら、それほどグロくありません。痛いシーンはありますが、そんなにたくさんの血が飛び散る訳ではなく、気持ち悪いシーンもありません。だから、気持ちよく、ちょっと痛そうでも、笑えちゃったりします。なんか、残酷だけど笑える感じって、北野監督にとっても合っている感じがするんですよね。北野さんだからこそ、この皮肉が描けるのではないかと思いました。
この映画は、古い時代から新しい時代へ変わる時に起きる抗争を表現しているように思えました。ちょうど、今、日本もそんな時代なんじゃないですか。団塊の世代がそろそろ定年となり、新しい時代の人間が時代を仕切っていくんですよね。
この”組”の世界は、簡単に辞めてくれない団塊の世代の人間達は、強制的に排除していく。そして、昔からの掟とか、癒着とか、そんなものを取っ払って、シンプルに儲ける世界を築いていく。でも、そこには、愛は全く無いように見えました。古い物を捨てて新しい物を受け入れるのは、大切な事かもしれせんが、ただ捨てるだけでは、世界はどんどんグレーになって行ってしまう、そんな感じを受けました。ノスタルジーですかね。
今回、出演者は、ほとんど男性で、男祭り~って感じで、ステキでした。おじさま満載です。椎名さんカッコイイ、加瀬くんカッコイイ、もー、みなさん、超カッコイイです。スーツは、ヨウジ・ヤマモトだったようで、とってもシンプルでスタイリッシュでした。やっぱり、イイ男がイイ服を着ると、ステキだなぁ・・・。
私は、今回の北野監督の映画、オススメだと思います。ま、ヤ○ザ映画がダメな方には無理ですが、残酷な中に、人間の本質のようなものが、とても良く垣間見れて面白いです。人間って、ほっんとに自分だけが頭がイイと思っていて、自分の思い通りになると思い込んでいるんだなぁということが、とっても良く解かります。でも、自分が考える事は、必ず相手も考えているんですよね。その裏をかくか、ぶち当たってみるか、その判断によって、人間の勝負が決まっていくんです。こういう事を色々考えさせられて、とっても楽しんできました。
私は、オススメ映画です。女性でも、面白いんじゃないかなぁ。
・アウトレイジ@ぴあ映画生活
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