「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」 第47回アカデミー賞(今から35年前)作品 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」 の試写会に行ってきました。この作品は、第47回アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞作品です。なんと、35年も前のアカデミー賞作品が、今、やっと日本公開になるのだそうです。カメラ


ドキュメンタリーなので、ストーリーというものはありませんが、

アメリカの政治家や官僚たちのエゴイスティックな大義と、1000年以上にわたって他国の侵略を受けてきたベトナム人たちの怒りが交錯するベトナム戦争。大統領から庶民、賛成派から反対派まで、ベトナム戦争を体験したあらゆる人々の証言や取材映像、さらにはニュースフィルムなどを積み重ね、無意味な戦争の実像に迫っていく。というような話です。


ベトナム戦争とは、

ベトナムの独立と統一をめぐる戦争。フランスの植民地支配からの独立宣言と内戦を経て、1960年に結成された南ベトナム開放民族戦線は、北ベトナム(ベトナム民主主義共和国)の支援を受け、南ベトナム軍およびこれを支援するアメリカ軍と激しい戦いを繰り広げた。73年に和平協定が成立してアメリカ軍が撤退を開始。75年に南ベトナム政府が崩壊し、南北統一された。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ハーツ2

南ベトナム政府が崩壊したという事は、それを支援していたアメリカが負けたという事なんですが、アメリカは負けたとは決して言わないんですよ。この戦争は、どこまでも決着がつかなくて、泥沼化していたんです。


ベトナム戦争の事は、名前は知っていても、内容を全く知らず、映画を観ていても、どうして戦っているのか、どうして、どの大統領(この戦争内に5人くらいいます。)もウソをついて、兵士を派遣しているのか、全くわかりませんでした。でもね、上に立つ人間がムキになるということは、必ず、誰かが利益を得るための行動ですよね。誰かが儲かるためにやってるんです。それは、アメリカだけではなくて、ベトナム側もそうです。だから、どんなに悲惨なレポートを見ても、どうしても疑ってしまう。ワザと悲惨な映像を拾って見せているのではないかと思ってしまうんです。


戦争は、ダメだって誰もがわかっているのに、どうしてもトップに立つ人間達の利益の為に、下の人間が命を賭けて戦争をさせられてしまう。なんでいつまで経っても、このシステムが変わらないんでしょうか。観ていて、悲しくなりました。だって、アメリカもベトナムも、戦っている人達は、ただ、踊らされているだけなんですもん。何も悪くないの。人を殺してしまったりするのが平気になってしまうのは、マラソンランナーのランナーズハイと同じで、過酷な環境で、マヒしてしまうだけなんです。本人は悪くないの。だから、その個人を非難するのは間違ってます。ランボーなどを観て解かるように、戦争に行ってしまうと、自分が解らなくなってしまう。それは、戦争に行かせた国が責任を取って、精神的治療をしていかなければいけないと思います。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ハーツ1

本当に、この映画を観ると、戦争はイヤだと思います。そして、責任は個人ではなく指導者にあり、戦争があるということは、利益をむさぼる人間が居るということです。誰もが、目を開いて、観なければいけないことをキチンと認識することが大切なのだと気づかされる映画でした。


すごく辛い映画です。ナパームで全身焼けてしまった子供や、頭を打ちぬかれるベトナム人など、ドキュメンタリーなので、隠さず、映っています。でも、目を背けず、観ることも必要なのだと思います。歴史や戦争、政治などに少しでも興味がある方は、ぜひ観てください。色々な事を考えさせられます。カメ


ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実@ぴあ映画生活

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