今日は、”海の金魚”という映画の完成披露試写会に行ってきました。
ストーリーは、
鹿児島で暮らす高校生のミオ(入来茉里)は、小説家の父が海で行方不明になって以来不登校になり、港に泊めた父のヨットで暮らしていた。幼いころから父の影響でヨットに乗るのが大好きだったキヨミ(田中あさみ)は、練習中の事故で親友を失い、ヨット留学をやめて地元の高校に編入する。やがて二人の少女は運命的な出会いを果たし……。
というお話です。
まず、舞台挨拶があったのですが、主要5人と監督が先に登壇して、撮影秘話などを話してくださり、その後に、周りを固める有名どころの5人が登壇しました。主演の2人の女子もかわいいし、男の子はイケメンだし、吉瀬さんはキレイだし、高島さんはしっかりしてるし、小島よしおさんは面白いし、楽しい舞台挨拶でしたが、司会の方があまり慣れていない方だったのか、段取りが悪かったです。登壇者に失礼になるような司会者じゃ困りますよね。明日、きっとワイドショーで観れると思いますよ。
映画は、うう~ん、疲れました・・・。色々な事が起こって、色々な経験をして大人になっていくという青春映画お決まりのコースではあるのですが、あまりにも都合が良いし、周りも良い人ばかりだし、こういう展開だと、観ている方も疲れますよ。観ていても、どこが軸なのか判らないんです。ヨットレースに出る事が軸なのか、友達になるのが軸なのか、なんだか、何が描きたかったのか判りませんでした・・・。
上手いなぁと思ったのは、やっぱり柄本時夫さんです。やっぱり上手いですね。吉瀬さんと高島さんも、しっかり支えてくれる役で、ブレすぎるのを抑えてくれていました。でも、主演の入来さんが、やっぱりダメでしたね。学芸会状態で、観ていてイライラしてしまいました。すごくキレイな子なのに、これはちょっと・・・。それに比べて、ダブル主演の田中さんは良かったと思います。”ジャージの二人”で娘役をやってた子ですよね。田中さんって、顔が須賀健太くんにすごく似てるように思うのですが、私だけでしょうか。この二人、姉弟役やったらすごいと思うんだけどなぁ。
ヨットレースに参加するってとこまでたどり着くのに、すごく時間が掛かるので、ヨットレースのスポ根と言ってしまうと嘘になると思うんです。ヨットレースの初の映像化と言いながらも、それほど映像になっていなくて、そのレースのルール説明も少ないので、どこで点数が入っているとか、反則になってしまったとかが分かりませんでした。ヨットレース映画とするなら、もう少し丁寧にヨットの説明が必要だったと思います。
と言う訳で、出演者のファンの方にはお奨めします。ヨットをやったことがある方も、その大変さが解れば、楽しめると思います。でも、普通の映画ファンの方には、タダのアイドル映画?と映ってしまうかもしれませんので、それほどお奨め出来ないかな・・・。
海の金魚@ぴあ映画生活