今日は、”やさしい嘘と贈り物”の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
アメリカの小さな町に一人暮らしをする年老いたロバートは、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、メアリーという美しい女性に出会い、彼の日常は心躍るすばらしい日々へと変わっていく。しかし、次第に明かされるのは、実は彼が恋した女性は自分の妻で、全てを忘れてしまっているロバートを家族がかげで支えていたことだった…。
というお話です。

この映画は、とても考えさせられる、ステキな映画でした。
最初、ロバートというおじいさんが、一人で暮らしていてスーパーで働いているという、日常的な絵から始まるのですが、その日常的な生活が、日常的で無い事が解ってきて、驚きと哀しみが溢れて来るんです。
忘れてしまうということが、どんなに苦しくて哀しいことなのか、すごく感じました。忘れたくない、でも忘れてしまう。こんな悲しいことがあるんでしょうか。昨日、”スイートリトトライズ”で若い夫婦の迷走する姿を観てきましたが、今日は、この映画で、年齢を重ねても、やっぱり男と女は迷走して同じゴールにたどり着くのだと思いました。
カールじいさんの時も考えてしまいましたが、今回も、主人がボケて、私を忘れてしまったらどうしよう、私がボケてしまって夫を忘れてしまったらどうなるんだろうって、頭の中をグルグルしちゃいました。好きな人を忘れてしまって、また出合った時、同じように愛せるんだろうか。愛してもらえるんだろうか。思い出して欲しいけど、それが出来ないなら、また私を知って欲しい、そんな気持ちが観ているこちらにも、グンっと伝わってきて、涙が出ました。

主演の二人が、素晴らしいです。決して出しゃばらず、カッコつけず、自然のままが一番美しくて、年齢が違う若い人が観ても、感情移入が出来るような、そんな演技でした。そして、家族の娘と息子が、ちょっとエッセンスを加えてくれていて、感動させてくれますよ。

この映画、ぜひ、色々な方に観ていただきたいと思いました。いつかは、誰もがこの年齢に達して、誰にでも起こる出来事なので、カップル、ご夫婦、友達同士、などなど、誰とでも観にいけると思います。子供には、ちょっと難しすぎるかな。若い人が観ると、あー、結婚するのって良いかもって思えるかもしれないし、近い方達にも、共感していただけると思います。衝撃の感動作です。ぜひ、お時間を作って、観に行ってください。
やさしい嘘と贈り物 - goo 映画
「やさしい嘘と贈り物」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
