今日は、”渇き”の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
サンヒョン神父は、無力感からアフリカの研究所で“死のウィルス”の実験台に志願する。発病し一度は死亡したサンヒョンだが、すぐに復活。奇跡と思われたが、彼の体には異変が起き始めていた。聴覚や嗅覚が研ぎすまされ、太陽光を嫌い、人の血を求めるように。研究所の輸血の影響でバンパイアになっていたのだ。同じ頃、幼なじみのガンウの妻テジュとめぐり合う。急速にひかれあった2人は、やがてガンウを殺害しようとするのだが…。
というお話です。
吸血鬼(バンパイア)になってしまったお話なのですが、”インタビュー・ウィズ・バンパイア”とか、”ニュームーン”とかのバンパイア映画とは違い、パンパイアに血を吸われてバンパイアになる訳じゃなくて、実験で、何故かバンパイアになるという、不思議な話でした。
西洋風なキレイな雰囲気ではなくて、とても現実的というか、生々しいバンパイアが見れて、とても面白かったです。きっと、人間がバンパイアになったら、こんな行動に出るのだろうなと思うような感じで、怖かったです。
だって、欲しいのは血液だけで、あとはスーパーマン状態でしょ。日光には弱いけど、でも、力は強いし、スピードも速いし、何でも出来る。こうなったら、人間は獲物としか見れないですよねー。もー、そういう状態を生々しく描いていて、目が離せなかったです。
神父という神に仕える立場にありながら、欲望に溺れていく姿が凄かったですね。ソン・ガンホさん、コメディもシリアスもなんでもこなす、凄い役者です。もー、ビックリ。
パク・チャヌク監督の作品は”オールドボーイ”が凄く好きで、それもあって、この”渇き”すごく観たかったのですが、相変わらず、すごいです。最後は、感動とも悲しみとも儚さとも、いろいろな感情が入り混じり、ほーっという感じでした。
今まで観ていたようなバンパイア映画とは違います。一度、こんなバンパイア映画も観てみると、面白いと思いますよ。エロティックで残酷で、そしてやさしい、何ともいえない感情を味わえます。
ぜひ、公開されたら観に行って下さい。
