昨日の深夜、”ファニーゲーム”をDVDで観ました。
ストーリーは、
ある夏の午後、ショーバー一家が休暇を過ごすためにレンジローバーでクラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。途中、隣人のベーリンガーと挨拶をかわす。そこには白いシャツと白いズボン、白い手袋を身に着けた見知らぬ2人組の男もいた.。別荘につくと妻アナは夕食の支度にかかり、夫ゲオルグと息子ショルシは明日のセーリングの準備にかかる。そこに、ベーリンガーの所にいた2人組の片方が「卵をください」と話しかけてきた。アナはそれを受け入れて卵を渡すが、男は2度も落として割ってしまう。そして3度目の訪問時、ゲオルグに「帰ってくれ」と言われると男の態度は豹変し、近くにあったゴルフクラブでゲオルグの脚を殴りつけ、一家全員をソファーに縛り付ける。2人は悪びれた態度を微塵も見せず、くつろぐように家を占領し続けた。
夜なると2人は一家にあることを提案する。「明日の朝まで君たちが生きていられるか賭けをしないか?」と。
というお話です。
この映画、すごく怖かったです。
だって、なんの関わりも無い人を標的に、何の意味も無くゲームを仕掛けていくって、ありえないけど、ありそうで怖いですよね。今、意味も無く人を刺したり、殴ったり、とんでもない人間が多いじゃないですか。これは、その最先端を行っているような、そんな映画でした。もう、10年以上前の映画なのに、今、これと同じことが起こっている。いや、10年前にも起こっていたのに、分からなかっただけかもしれない。
東京世田谷の家族4人殺しも、こんな感じだったのかもしれない。意味も無く、目的も無く、ただ、ゲームだった・・・。そんなことが起こりえる世の中って恐ろしいです。
今、生活していても、何を信じて良いのか、何を疑ったほうが良いのか、分からなくなってますよね。オレオレ詐欺だって、自分の子供だと思って心配する気持ちを利用している訳でしょ。この映画も、卵が無いから貸して欲しいって、隣の住民の使いが来たら、扉を開けて卵を渡しますよね。そんな人の良心に着け込む、卑劣な人間が居るということを、この映画で教えてくれているのかもしれません。
衝撃的な作品でした。この映画は、お勧めですね。
この、ファニーゲームのUSA版がリメイクされているので、そのうち観ようと思っています。
現実に起こりえる恐ろしい出来事を、その目で観てください。