今日は、あの”ATOM アトム"のワールドプレミア試写会に行ってきました。
監督とプロデューサーと製作総指揮の方と、アトム役の上戸さんとテンマ博士役の役所さんと、手塚先生の息子さんである手塚真さんがいらして、挨拶をしてくださいました。とっても皆さん嬉しそうで、こちらまで、アトムを世界初公開するドキドキが伝わってきました。その様子は、明日のワイドショーで見てね。
この場所で、取材を受けたようです。一般人は見れませんでした。
ストーリーを書いたほうがいいのかなぁ。
日本のアニメとちょっと違っていました。
空中に浮かんだ都市メトロシテイ。日本らしき国が、テンマ博士の頭脳とテクノロジーの粋を集めて、開発した都市です。その世界は、面倒なことをすべてロボットにやらせる世界でした。ロボットには、意思がめばえはじめています。そんな時、御茶ノ水博士が開発した究極のエネルギー”ブルーコア”とその生成中に出来てしまう悪の”レッドコア”に政治の世界からの手が伸びました。その実験中にテンマ博士の息子トビーが事故で亡くなってしまいます。テンマ博士は悲しみ、自分の息子と同じロボットを作り出します。そして、究極のエネルギーの行方は・・・。
というお話です。

はっきり言って、日本人の私としては、あのかわいいアトムが、あまりにもツルツルしているCGの画像に、違和感を覚えていました。まして、バランスが、手塚先生の可愛いアトムと違うので、これは、もう、絶対無理だなって思っていました。
それなのに、映画が終わって・・・号泣していました・・・。
ちゃんと、映画の中に、手塚先生の夢や理念、理想、そして、人として必要なものが盛り込まれていたんです。久々に、こんなに泣いてしまいました。確かに、子供向けであったり、難しい内容ではないのですが、子供を亡くした親の悲しみ、慕っていた親に見離された子供の悲しみ、すべてから阻害されてしまった悲しみ、だけど人間として人間を助けたいと思う愛しむ心が、全部、表現されていたんです。
確かに、あの映像、とっても嫌な感じはします。でもね、観ていると、段々、可愛く見えてくるんです。それは、ロボットに感情が芽生えてくるように、人に近づいていくような、そんな感じが伝わってくるんです。
手塚先生は、日本人にとって、無くてはならない人だったんだと思うんです。人類に向けた愛、人種や性別を超えた、なんというか、人類愛ですよね。それが、この映画から読み取れました。
なんか、本当に泣きました。
まぁ、日本人なので、手塚先生の作品を知っているがゆえの、懐かしい感情も入っていたのかもしれません。でもね、この人類愛は、泣けますよ。本当に、難しい映画じゃないんですよ。単純な、よくありがちな内容だとは思うんです。でもね、なんでこんなに泣けたんだろう。
テンマ博士の悲しみ、親に捨てられる悲しみ、そして、人間の為にはすべてを捨てても良いという自己犠牲の美しさ、もう、なんて言って表現したら良いのかわかりませんが、感動出来ると思います。
私は、ドラゴンボールの二の舞になるのではないかと心配していましたが、まったく別物です。安心してください。日本人に感動を与えてくれます。手塚プロが、ちゃんと監修してくれたからかもしれません。
やっぱり、日本の作品をハリウッドで映画化するのであれば、日本のプロダクションが口出し出来るような契約にしないといけませんよね。

今回は、成功だと思います。
お勧めします。子供と一緒に、ぜひ、行ってほしい作品です。これは、子供に観せたい作品ですね。
大人も、十分楽しめます。泣けると思いますよ。ぜひ、手塚先生の作品なので、日本人なら観るべきだと思います。面白いし、泣けますよ。
