今日は、レディースデーだったので、最初に「プール」を観ました。
ストーリーは、
さよ(伽奈)はタイ北部、チェンマイのゲストハウスで働く母(小林聡美)を訪ねる。4年前、祖母にさよを預けて旅立った母は小さなプールのある場所で、オーナーの菊子(もたいまさこ)や手伝いの市尾(加瀬亮)らと楽しそうに過ごしている。そこにはタイ人の少年(シッティチャイ・コンピラ)も同居していた。さよは、自分を置いて出て行った母が、他の子供を育てていることに、納得がいかない。どうしても埋まらない母との溝を、周りのやさしい人達とチェンマイのゆったりとした風がだんだんと埋めていく・・・。
というお話です。

すごい人気で、私の観た回も満杯で、その後もチケット売り切れでした。大人気です。
この映画、かもめ食堂やめがねの雰囲気を受け継いでいて、それでいて、全く違うやさしさと気持ちよさを与えてくれます。白は白、黒は黒というのではなく、なんとなく暗い色とか、なんとなく明るい色とか、そういう曖昧さがとても心地よいです。
その時にそうした方が良いという行動を直ぐする母と、一息ついて考える娘、親子でもそれぞれ違うのだし、いつも一緒にいる事がお互いのためにならない事もあるのだと言う事を、静かに教えてくれます。
そして、周りに暮らす人々も、それぞれ悩みや苦しみを抱えながらも、自分で歩いているということが、観ている人の励みになります。
ネコ好きな方、ねこちゃん、たくさん出てきますよ。どの子もしっぽがロングで、かわいいの。お楽しみに。

この映画、女性には、とてもお勧めだと思います。桜沢エリカさんの原作だし、あのやわらかい雰囲気を味わってきてください。そして、少しのやさしさを持って帰ってきてください。家族に優しくなれるんじゃないかなぁ。
私の好きな映画です。