今日は、”里山”の試写会に行ってきました。
この映画は、NHKスペシャルで放送された1~3部までのドキュメンタリー”里山”シリーズを映画用にまとめ、一部新たに追加したものです。
世界で大反響を呼び、イタリア、ニューヨークなどで賞を頂いたそうです。
”やまおやじ”と呼ばれる樫の木を軸に、地域の人間が、自然を壊すわけではなく、共存していく様を追っていく映画です。
この映画、観る前は、ドキュメンタリーだし、つまらないだろうなぁって思っていたのですが、いろんな動物や昆虫、植物も出てきて、それらと人間が、どうやって関わっていくかということを、じっくり追っていて、楽しめました。
樫木の周りに集まるリスやシカ、イノシシ、ネズミなど、どれも一生懸命生きていて、かわいいの。カブトムシも樹液を求めて集まってきて、ちょっとキモかったけど、お腹が見えなければ、まぁ、我慢が出来ました。
樫木は、1年に一度、順番に伐採され、伐採された樹をシイタケ栽培の為に使うのだそうです。ちゃんと樫木も毎年切れるように、10年かけて育てて、そして使っています。自然の再生をちゃんと促していて、森を壊さないようにしているところに、感動しました。
人間がハチの巣から、半分、蜜を貰うのですが、一生懸命集めた蜜を人間に取られて、ハチが、”きゃ~!!返してよ~!!”って感じで、人間が絞っている蜜をチュウチュウ吸っている映像があって、かわいそうになっちゃいました。まさか、半分も上前跳ねられるとは、ハチも思っていなかったのでしょう。その慌てぶりが、見て取れました。でも、ハチが蜜を集めやすいようにしてあげてるのも人間だし、共存するためには仕方ないのでしょう。
こんな、色々な自然との共存を、気持ちよーく観れるように映像化してくれていて、環境映像として、ずーっと流しておいても良いのではないかと思うほどでした。
暑くて、イライラしているこの頃、この映画をみて、涼しげになって、気持ちを豊かにしたらいかがでしょうか。
ステキな映画です。ストレスを抱えている方、この機会に、ちょっと休憩が必要なんだなぁって感じてもらえたら、良いと思います。
ストーリーが無いので、こういう映画がダメな方は、他の映画に行ってくださいね。