「女の子ものがたり」 懐かしさで気持ちがうるうるします。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、ヤフーのレビュアー試写会で、「女の子ものがたり」を観ました。ヒマワリ


ストーリーは、

ナツミは、漫画家36歳。昼にビールを飲み、ソファで昼寝と、締切から逃げて、フラフラしています。そんな時、編集の財前に”彼氏も友達も居ない人に、人生が描けるはずが無い!”って言われてしまい、心の奥底にしまっていた友達の思い出を開きます。まだまだ子供で、人として成り立ってなかった頃、わだかまりを残したまま別れてしまった友達のことを思い出し、整理をつけるべく、故郷に帰ったナツミを待っていたものは・・・。

というお話です。


この映画、なんだか、すごく泣けました。どうしてかな。涙が止まらなくなるほど、感動というか、懐かしい気持ちがして、泣けました。女の子って名前が付いているだけあって、女性は、きっと、こんな経験が、少なからずあるのではないかと思います。自分の生きる道を見つけたくても、結局、地方の狭い田舎町では、希望も持てず、自分が見たものしか知らず、近くにあった幸せらしき物にすがってしまう。そんな、女の子の悲しさをすごく良く表現していました。自分の周りの環境を甘んじて受け入れてしまう女の子と、その環境を打破して、新しい環境を自分で探求していく女の子の違いを、とても良く表現していて、女性なら、ぜひ、この映画を見て、自分の状況が、今、どんな感じなのか、判断してもらいたいと思いました。ウサギ


私は、深津さん演じるナツミ派なのですが、最近のニュースを見ていても、結構、ミサちゃんやキイちゃん派の女の子も多いのかなぁと思います。今の自分の生きている環境を不思議に思わず、流されて生きている女性たち。もっと、知らなければならないことが多いのに、知らずに生きて終わってしまう。ナツミのセリフで、”知らないのは恥ずかしい事なんだよ!”っていうのがあるのですが、その通りで、女性も、ちゃんと知ることは知って、自立する必要があるときは、頑張って自立する必要があるんだと認識して欲しいと思いました。車


ナツミは、昔の友達の気持ちを最後に知って、涙するのですが、これって、現実でも結構あります。友達でも、口出しできないことってあるし、友達が間違っているからって、非難するのは簡単だけど、助け出すことは出来ないことも多々あるんです。そんな若い頃の過ちというか、悔いを、大人になって、振り返るのは、とても辛いことです。でも、見たくないけど見ないと自分が先に進めないこともあるし、やっぱり、自分の歩いてきた道を、振り返ることは、必要なんだなと痛感させられました。くつ

とにかく、女性なら、泣けると思います。男性も、解るかなぁ・・・。とっても深い友情を感じられます。


最後に、深津さんが着ている服が、とても素敵です。マンガ家としてブラブラしているときは、ラフな格好なんですが、故郷に帰るときは、女性らしいステキなワンピースを着ています。これは、昔の友達であるミサちゃん(赤)とキイちゃん(青)とナツミ(黄)の色を混ぜた色になっていて、ピンクの花と黄緑の花が咲き乱れているんです。昔、それぞれが着ていた服の色、それぞれのイメージの色をまとめた様な色のワンピースを着ていて、やっと、思い出をすべて受け入れる体制というか、受け入れられる年齢になったのだと言うことを表現しているのではないかと思いました。ワンピース


この映画、誰と行ってもOKですが、観ている時は、結局自分と向き合うことになると思います。ステキな映画です。特に女性に観て欲しい作品です。ぜひ観に行って下さい。お勧めです。ヒマワリ